第17話 至近距離


最近、ハーバリウムやタオルアートにハマり

心穏やかに生活しているサクラ。

ちなみにハーバリウムは見たことしかない…


嵐は唐突に…


バドの合宿で地方に行くことになる。

その道中相沢と『 人体博物館 』に寄り

スポーツに役立ちそうな知識をgetする。


サクラにとって和葉さん以外の男性は全て

顔にモザイクかかってるとか、コケシ程度

にしか見えていない。が相沢ってマジマジ

見るとテルマエロマエの主人公並みに濃くて

端正な顔だと 気がつく。 余談


わいわい楽しくBBQ 。宿から少し離れた

所に蛍の名所がありホノボノする。

大きな畳の和室でガヤガヤ飲んでいたが

気がつくと相沢と2人でダンス論争。


首がきれなくて困る相沢 ←ターンに不利

首が動かなくて困るサクラ ←キレに欠ける


で翌朝目覚めると雑魚寝の筈が相沢の腕の中…

『どうなってる?』慌てるサクラ。

勿論服は着てる。

男免疫が極端に少ないサクラはドキマギして

フリーズする。相沢の手が自分の手と重なり

心拍数に合わせるように動いている…

ドキドキ…


動くと相手が目を覚ます。動かぬべきか?

困って目をパチクリさせていると

相沢も目覚めて我に返りハッとする。

一瞬でお互いから離れ そのまま顔を

見合わせる。

10 9 8 7 654321…ヤバイ、

うぬぼれ刑事なら 恋に落ちてる。

レモンとかオレンジじゃなくて、空き缶が

転がる中で…


「おはよー」誰ともなく広間に入ってきて

またわいわい始まる。

帰り道、相沢車の中で終始無言。

私のアパート前で車を止める。

「ど、どうもありがとうございました」

立ち去る際に、お土産の羊羹パンが散乱

飛び降りたとき足を挫くサクラ…

「イタッ」

「大丈夫か」駆け寄る相沢

また目が合う

10、9、8、、7 654321…

もはや気分はサダメ。

「ほら、掴まれよ」

相沢に肩を貸してもらうサクラ。ドクン…

「あの、その昨日のことは…」


和葉さんが入口に立っている。

「サクラどうした、大丈夫か?」

さらに心臓が早鐘…

「ただだ、大丈夫」2人を残しとその場を

立ち去ったサクラであった。

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