第15話Let’s Jazz ダンス



相沢がジャズダンスを渋った理由…

過去のバレエのトラウマらしい。


だが宝ジェンヌ顔負けのカホル先生に見とれ

吹っ飛んでしまう。


私たちは今やダンスオタクである。

暇さえあれば

「梨状筋ってどこだ ?」

「肋骨って何本あるんだ…」その追求は

解剖学レベルにまで及ぶ。

「医大生かよ‼︎」 和葉のツッこみも馬耳東風


カホル先生の指導は厳しい。

「足はポイントで」

バレエでいうポワント足の小指から順に

親指まで掴むように甲を伸ばす。

「カマ足にならない‼︎」などなど…



『オープン アームズ』の曲で美しいダンスを

見せて くれたカホル先生…

この曲のサビに乗って踊れたら気持ち

いいんだろうな♪


ダンスの後は心地いい疲労感がある。

「相沢さん、明日突然関節開いて

気持ちよ~く踊れるようにならないかな?」

「アホ抜かせ、そんなもんあるわけない」

ファミマのピンク色のサクラあんまん

を食べる。


パドブレ シャッセ、ピケ、ピルエット


「なんかフランスパンみたいですよね」

「… フレンチなら行かないぞ」

「なんだ、残念」


相沢に脚を振り上げる。

「バットマンもこんな風に足上がらないかな」

「ターンアウトしてない、脚は股関節から

ポイントになってない‼︎」

先生のモノマネする相沢さん。


「そうだ、バーニーズNY付き合ってくれ」

私たち庶民がイオンとかしまむらに行く

感覚で言う相沢さん。

こんなにも住む世界が違うのになぜか

ウマが合う。

「はいはい、なにかご馳走してね」

飯友にもなったサクラと相沢であった。


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