第10話 相沢の乱


ある日サクラの元に血相変えた声で

和葉さんから電話がある。


「 相沢が壊れた…」


大きなサンドイッチ頬張りヒルナンデス

を見ていたサクラは頭がまったりモード


「どゆこと⁈ 」 キョトンとする。

「サクラ、(もう名前呼ばれる仲)あいつを

どうにか出来るのはキミしかいない 」


こんなに慌てた和葉さんは後にも先にも

これくらい…


「和葉さん、落ち着いてください。

ちゃんと状況説明してください。

なので今日プレミアムビュッフェ行きましよう」

サクラはブッフェ大好き、アレもコレも、

それも頬ばれる。チョコファウンテンも

大好き♪


「あいつ、なにに目覚めたと思う⁈」

混雑前の店内で和葉さんは興奮気味に言う…

「さあ?」唐揚げと海老チリをどちらから

食べるかに気をとられるサクラ。

「柄にもない…」

「ダ、ダ、、ダンスーーー⁉︎」

お子様がスーツ着るとか、僧侶がファンキーに

なったとかそんな感じ…

「なんでまた突然⁈」

「なにかの影響を受けたらしい…」


サクラには一つ思い当たることがある。

相沢さんをセレブバドではなく、マコちゃんと

練習する普通の体育館にお連れした。

その時、反面を使っていたのがダンス関連で

相沢がポーっとしていたのを記憶している。

確かビオラさんと言う素敵なダンサーがいた。


「相沢、目を覚ませ」という和葉に

「和葉いいか、いざと言う時ダンスの一つでも

出来るやつが生き残る、名作白夜行にもあるじゃないか」相沢は熱弁を振るったらしい。

「それは社交ダンスだろッ!」突っ込む和葉の

言葉も耳に入らなかったらしい…


「いいじゃないですか、別に〜相沢さんが

ジャスティン・ビーバー踊るとは思えないです〜笑 」チョコファウンテンにバナナがマシュマロか

何ディップするか が夢中。

「お前〜忠告はしたからな」


相沢の信用を勝ち取ったサクラ、誰にも

出来ない頼みごとをされる。

「サクラさん、一緒にダンスを始めよう!」


体育館でダズリンガールを練習する羽目になった

サクラ…手と足がチグハグ〜絶対無理ー‼︎


「花園諦めるな、一緒にPV見て研究しよう」

PV はともかく、Save the last dance 2 や

ステップアップや今まで不良ぽいと思っていた

ストリートダンスが好きになった。


御曹司相沢は熱く語った。

「今日のダンス業界に僕はもっと貢献すべきだと思う」


相沢の熱冷めやらず…

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