第4話with •レモン
ある時相沢亭←和葉さんの友達宅に招待された。 ここは少しハショる。
相沢さんはバドミントン愛好家だ。
同じく私も…和葉の紹介で相沢サークルで練習することになる。
体育館で試合という死闘を繰り広げたあと、
私に心を許した相沢さんは
「男ばかかりでよければ今度の練習のあとうちに遊びに来なよ。和葉も呼ぶから」
と誘ってくれた。
相沢さんがどこぞの御曹司であることは後に知ることになる。
バド友マコちゃんと
「はい。」と頷いた。
商店街を歩いていると
レモンが目につく。サクラはレモン片手に
練習&相沢亭に出向く。
案の定、相沢宅には豪華なお酒とつまみだけで
これって言う決め料理に欠けていた。
「キッチン失礼します。」
料理好きのマコちゃんとグルテンフリーの
パスタを茹でて魚介のレモンカルボナーラ
を作る。ハムもサラダ仕立てに変身させた。
サークルメンバーは
「上手い、上手い」と喜んでくれた。
この時、和葉さんは仕事で来れなかった…
『和葉さんに食べてもらいたかったのに』
そして、和葉さんと2回目のデート
湘南方面にドライブする。
レモンカルボナーラを食べれなかった
和葉さんは少し拗ねていた。
「今度は、和葉さんのためにこの前以上の
仕上げで気合い入れて作ります。」
ぷっと吹き出す和葉さん。
武蔵野珈琲というお洒落なパンケーキのお店に入った。
「サクラさんメモは?」と和葉
「まだ作成してません。」
「好きな芸人さんは?」温和な表情で聞く。
「南海山里とオードリー若林です。」
「よく見る番組は?」
「よろしくご検討ください。」
こんな具合に和葉は私の引き出しを開いていく。
フワフワなスフレパンケーキの如く、サクラの
気持ちもフワフワだ。
帰り際、「はいこれ」
和葉さんが箱を手渡す。
「もうすぐホワイトデーでしょ、僕の気難しい
友人によくしてくれたお礼。」
和葉さんがくれたのは珍しいレモンとイチゴの生チョコだった。レモンの生チョコは
爽やかさと甘酸っぱさが融合した味がした。
これぞ『THE• 女子』サクラはスキップする。
おずおずと和葉にお礼の電話する。
「和葉さん、チョコ革命が起こりました」
電話口で爆笑の嵐の和葉。
「今度、2人で海の見える公園で一緒に食べよう。」しっとりと和葉が言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます