祝!5700PV突破! 第24話 大量のマテリアル

「響ーーー」


 電脳世界でルナが声をかけてくる。


「どうかしたか」


 俺が尋ねると、


「プロセシング・マテリアルを100個ほど手に入れたわよー!」


 ブーッ!


 俺は吹き出す。


「なんでそんなに持ってるんだよ!」


「いやー鉱山で貴金属掘るのに夢中になって、掘り進めているうちにいつの間にか貯まっちゃったの」


 どんだけ金が好きなんだ。


「お前しばらく見ないと思ってたらずっと鉱山に引き籠っていたのか」


「あなたと同じにしないで。これはアウトドア活動よ」


 やれやれ。


「これで建物だいたい約20建は建てられるわよ」


「ようやく村らしいのが見えてきたな」


 響は伸びをする。


「問題は何の建物にするかよね。何が必要かしら?」


 俺は少し考えて、


「宿屋とか必要だと思うけど、ここって他の世界の住人が往来したりするのか?」


「今はこの世界『建設中』扱いになってるからよその住人とかは来ないわよ」


 響は指を立て、


「じゃあ村が完成したら人が来るんだな?」


「そうなるわね。その気があれば」


 なるほど。


「じゃあ服屋も作ろう。オーダーメイド専門の店を」


「オーダーメイドか・・・それは考えてなかったわね」


 響は頷いて、


「あと食堂と酒場」


「ダメ、私の仕事取らないで」


「俺が言ってるのは来客者用の食堂だよ。お前が来客者全員に食事配るのか?」


 ルナはちょっと引いて、


「う・・・それは・・・仕方ないわね」


 あとは。


「ホラーハウスね」


「なんでだ」


 ルナは指を立て、


「せっかくお客さん呼ぶんだからエンターテイメントの一つでもあったほうがいいでしょ?それにあなたにとっても悪い条件ではないはずよ。例えば暗がりに二人っきり」


「お前がセクハラ発言してどうする」


「ギリギリだからいいのよ」


 響は腕を組んで、


「でもそれは大工のできる範囲を超えてるから、そうだな・・・装飾屋が必要じゃないかな」


「なるほど!あなたにしては冴えてるわね!」


 この女は・・・!


「そうと決めたらさっそく取り掛かりましょ。ホラーハウスから」


「まず最初に作るのがホラーハウスなのか・・・」


「だって退屈なんだもの。面白い企画ならすぐにやらなきゃ」


 それが本音か。


「屋敷は大工に任せて私たちは装飾ね」


「装飾師が必要かな?」


「1人で十分だと思うけどライフ・マテリアルはあるの?」


「2、3人程度あるけど」


 ルナは親指を立て、


「じゃあちゃっちゃと始めますか」


 響はライフ・マテリアルをルナに渡す。


 受け取ったルナはライフ・マテリアルを輝かせ、


 俺は装飾師をイメージ、メーターをマックス近くまで上げ、コンソールを叩く。


 そこには装飾師がいた。


 紫の長髪にエプロン、短パンに上着無し。


 ルナは響にクロイツラス(プロレス技)を決める。

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