第十六話 糸に巻かれて
▽ゼルス(2/2)
身長:142cm
3サイズ:68(AA)・52・71
性感帯:胸、腋、尻
特質:【テイム済み】【処女】【キス未経験】【反抗的】【高慢】【M気質】
「……平たいなあ」
部屋を修復して、ゼルスが少し落ち着いた頃。
俺はゼルスの『ステータス』を確認して、切ない感想を漏らした。
「黙れ愚物。貴様が何を見ているかはわかっておるぞ。今すぐ死ね」
ゼルスが殺意に満ちた目で俺を睨んでくる。
いくら凄まれようが、どうせ何もできないんだから怖くも何ともない。
「そんなことをする前に、余の下着を返せ!」
「黙れだの死ねだの、相変わらず主人に向かって生意気な奴だな、お前は。そのままノーパンで帰ればいいだろ。新たな世界の扉が開くかもしれんぞ」
「貴っ様ぁぁぁぁ……」
ゼルスは再び怒りの炎を燃やし始める。
また部屋の物に当たられると面倒だが、とはいえ素直に返してやるのもシャクだ。
ゼルスには、もう少し自分の立場をわからせてやらねばならない。
「そうだな……じゃあ、こうしよう。お前が俺にしっかりご奉仕できたら、パンツを返してやる」
「奉仕じゃと? ……何をせいと言うのじゃ」
「そりゃ、俺のここに色々としてもらうんだよ」
俺は自分のズボンと下着を一気にずり下ろし、モノを露出させる。
ゼルスは「ぴっ!?」と叫んで顔を真っ赤にした。
「そそそ、そんなものを見せるでないわ! 余は触るのも嫌じゃ!」
「あの、そういうことでしたら代わりに私が……♪」
横からラクシャルが手を挙げて立候補する。
しかし、今日の目的はあくまでもゼルスに奉仕させることだ。
「ラクシャルはおあずけだ。横で見てろ」
「うう、残念です……」
渋々ラクシャルは引き下がったものの、ゼルスは未だにこちらを見ようとしない。
触るのも嫌だと言われても、どうしたものか――そう考えた時、妙案が浮かんだ。
「ゼルス。お前、編み物はできるか?」
俺はベッドの上で膝立ちになり、同じく膝立ちになったゼルスと向かい合った。
それでも身長差のせいで、ゼルスの頭は俺よりかなり低い位置にある。
二次元で見る分には良かったんだが、身長差があると色々とやりづらい。
「……最低じゃ。最悪じゃ。余の糸をこんなことに使わされるとは……」
「いいから早くやってくれ。やらなきゃ終わらんぞ」
文句を垂れるゼルスを急かし、くいくいと腰を突き出す。
既に逸※は臨戦態勢だ。
「わ、わかっておるわ! ……始めるぞ」
ゼルスは両手を俺の腰に向けると、十本の指から、しゅるしゅると糸を伸ばした。
糸が俺のモノに巻きついて、筒状の形を成していく。
今、ゼルスが出しているのは戦闘用の糸ではなく、アラクネ本来の力によって出せる何種類かの糸のうち、縫製用の糸だ。
細かい繊維がゼルスの妙技によって複雑に編み込まれ、糸が布に変わっていく。
「……こ、これでよいのか?」
ゼルスが手を止めると、俺のモノは、筒状となったゼルスの糸に巻かれていた。
編まれた糸といっても、よほど顔を近づけて見なければ継ぎ目すら見えず、まるで型を取られているかのような一体感がある。
「おお、いい感じだ。貫通型のオ※ホだな」
「おな……何じゃと?」
「説明してもわからないだろうから気にするな。さあ、この上から握ってくれ」
「……結局触るのじゃな……糸越しなら多少はマシじゃが……こうか?」
ゼルスは糸でぐるぐる巻きにされた俺のモノを、ぎゅっ、と無造作に握る。
編み上げられた糸はシルクのようにすべすべで、先端を擦られると、腰がむずむずするような気持ちよさを感じた。
「んっ……いい感じだ。でも、さすがに滑りが足りんな。ゼルス、先端の穴から唾液を流し込んでくれるか」
「だ、唾液!? まったく妙なことを思いつく奴じゃ……ん、くちゅ、っ……」
困惑しながらも、ゼルスは大人しく従ってくれる。
従わなければ終わらない、ということを理解したのだろう。
ゼルスが唾液を垂らすと、筒の中はいい感じにヌルヌルになってきた。
「いいぞ。じゃあ、今度は握ったまま上下に動かしてみろ」
ゼルスは嫌そうな顔をしながらも、命令通りに筒を上下に動かし始める。
ぬちゅっ、という粘着質な音とともに、握りしめられたすべすべの筒が俺の敏感な部分を擦り上げる。
予想以上の快感に、腰が浮きそうになった。
ゼルスの糸は、体内から出されたばかりとあって温かい。
そんなものに包まれ、締めつけられ、しごかれていると、まるで※※に挿れているような錯覚を覚えてしまう。
……そういえば、昨晩のラクシャルとの件はゼルスには伏せておいた方がいいだろうな、と不意に思った。
正直に話そうものならショック死するかもしれない。
「の、のう、ヴァイン……これでよいのか? 余は、お前に言われないとどうしてよいかわからぬのじゃ……」
手を動かしながらも、戸惑いと羞恥に染まった表情を見せるゼルス。
その反応に、俺は己の中の欲望を抑えられず、ゼルスのスカートの中に手を突っ込んだ。
「――ひぁぁっ!? こ、こら何を……っ、ふぁああぁっ!?」
敏感なその部分を優しくなぞってやると、ゼルスは白い喉を反らせて嬌声をあげた。
同時に、反射的にだろうが、ゼルスの手がぎゅっと強く筒を握り締める。
「ぐ……っ!」
突如襲ってきた鋭い快感に興奮を煽られた俺は、欲望のおもむくままにゼルスを責め立てる。
ゼルスの狭い※※に中指を挿入し、ゆっくりとほぐすようにかき回していく。
「ひぁああっ! や、やめ、ぬかっ、そこ、は……あっ、あぁぁぁっ! ぐりぐり、する、なぁっ、やっ、んんぅっ!」
まだ中指の第一関節までも入りきっていないのに、ゼルスは食いちぎらんばかりの締めつけで、指の侵入を拒んでくる。
同時に、その小さな手はしがみつくように俺のモノをぎゅうぎゅうと握りしめ、激しく上下に擦ってくる。
こちらの責めに反応して締めつけを返してくるゼルスに、まるでゼルスと直に交わっているかのような錯覚を覚えて、俺の興奮は一層高まっていった。
「あっ、あっ、やめっ、激し、の、じゃっ! 何か、くるっ、の……! あっ、あぁあああああっ!!」
俺の目の前で全身をびくびくと痙攣させて、ゼルスは絶頂した。
その瞬間、俺の我慢も限界を迎える。
びゅくっ! びゅるるるるっ!
「ふ、ぁぁっ! あ……熱い、のが……かかって……」
筒の先端部分から噴き出す白※が、放心状態のゼルスの手元や服、脚までをどろどろに汚していく。
俺はゼルスの小さな肩を抱きしめ、ふわふわとした心地よい余韻を噛み締めた。
なお、射※でゼルスの服や手足を汚した件については、この後改めて怒られた。
「……疲れた。余はもう帰るぞ」
後片付けが済んで、ようやく気分が落ち着いた様子でゼルスはそう言った。
まだ不機嫌丸出しだが。
「明日からの脱衣ライフが楽しみですね、ヴァイン様♪」
ラクシャルはこんな調子でマイペースだ。
ゼルスが部屋のドアに手をかけたまま、深い深い溜息をつく。
「どうしてこんなことに……純情じゃったラクシャルはどこへ……」
「ゼルス。俺の所見だと、ラクシャルはもう手遅れだ。気に病むだけ無駄だぞ」
「やかましいわ! ラクシャルが余の配下だったころは、こんな変態ではなかっ……ん? まずい!」
ゼルスは小さくドアを開けてから何かに気づいた様子で、慌てて中に引き返してきた。
「今、廊下に誰かおったぞ。余の顔を見られたやもしれぬ」
「このアホ……不用心すぎだ」
「貴様がくだらぬことを抜かすからじゃ!」
ゼルスの抗議を無視して、俺は廊下に出た。
誰の気配もないが……曲がり角まで来てから、床に紙袋が落ちているのに気づいた。
「そうじゃ、この角の辺りに誰かがおったぞ」
今度は闇魔法で影に溶け込んだ状態で、ゼルスが近づいてくる。
「相手が誰だか見えなかったのか? 魔帝のくせに」
「貴様が余から【心眼】スキルを奪ったせいじゃろうが……!」
手がかりになるかもしれないと、俺は紙袋の中身を改めた。
……思わず、その手が止まる。
「最悪の相手に見られたかもな……」
紙袋に入っていたのは、洗濯済みの、制服の上着。
今日の昼間、俺がタマラに貸したものだった。
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