第9話いつもの休日
気がつけば暗い部屋に戻って来ていた。
起き上がりヘッドギアを外す。
机にヘッドギアを置こうと横に手をつくと、ぷにゅっと手に何か柔らかい感触と暖かさが伝わってきて驚き手を離す。
「んっ。」っと吐息ん漏らした方向を見ると姉さんが寝ていた。って事は・・・。
「はぁ。やっぱり」
振り返ればユイも寝ていた。
小さい頃から両親が家にいないことの多い。
出会ったのが小さかった僕らは良く一緒に寝ていた。2人が夜が怖いと言う理由でいつも僕の部屋にやって来る。それを聞いた両親がベッドから落ちたら危ないという理由で、大人三人で寝ても平気なサイズのベッドを買って送って来た。部屋が半分近くベッドで埋まってしまい母親に文句の電話をしたところ、「あんたの部屋の問題より2人がベッドから落ちて怪我する方が問題だ」と言われ、僕も納得してしまい話は終わった。
2人を起こさないように机にヘッドギアを置き元いた2人の間に寝る。
「柔らかかった?もっと触っていいよ・・・?」
「姉さん、起きてたの?もう寝るから大丈夫。まぁ柔らかかったけど」
「ふふっ。えっち。」
そういい首に腕を回しくっ付いてきた。
僕は自分に冷静になるように言い聞かせ、反対側で布団を蹴っ飛ばしているユイに布団をかけ直し目をつむる。
直ぐに眠気が来て僕はそれに身を委ねた。
ピピッ、ピピッと目覚ましの音。
僕はいち早く目を覚まして手を伸ばして止める。2人に気を使っての行動だが2人は目覚まし如きでは簡単には目を覚まさない。
だけど一応慎重に起き、ランニングウエアに着替え、静かに家を出る。
時刻は6時15分。いつもの時間。
そう離れてない小さな山の上の神社まで走る。そして参拝、じいじ達に挨拶、7時に帰宅。シャワーを浴び簡単な朝食作り。
そして7時30分、これが僕の日課だ。雨の日以外は必ずこれをやる。
因みに夜は24時には寝てしまう。
義理の父親に朝は2人を甘やかさないで起こしてくれと言われている。
めんどくさいが毎日やっている。
「ほら朝だぞ!起きろー」
自分の部屋に入りながらテキトーに起こす。
・・・反応なし。
「朝ごはんできたから起きなさい!!」
「ううん。・・・やーちゃん。ちゅーしてぇ。」
と姉さん。ユイは反応なし。
イラっ
布団を勢い良くめくる。
「うぅー。寒いよぉ〜。やーちゃんあっためてぇ。」
「おにぃちゃん・・・わたしもちゅー」
イライラ
「起きないならもう飯は捨てるから自分たちで何とかしろよ。」
「あっ、まって弥生ちゃん!起きる。起きるから‼︎」
「お、お兄ちゃん駄目だよ。!ユイ達が作ったら3日で死んじゃうよ。」
お前らは何を作る気だ。
僕は先に下に降り携帯をいじりながら待つ。
千紗から明日の夕食のお誘いがあった。
「うー眠いよーさっき寝たばっかなのに。」
「ご飯食べたらまた寝ようね」
ダメ姉妹が降りて来て朝食にする。
食事後千紗からお誘いがあったことを伝える。勿論2人も行く。
食事後は僕は勉強。2人は僕の部屋で就寝。
そんな何時もの休日を過ごし夜は9時
「ごめん。遅くなった。少しは進んだ?」
「ん?おお来たか!いや、進んでないぞ!」
だよね。
それから3時間。
AOLの事は話せることがないと言う事でただゲームをする。
「じゃあまた明日ね」
「ゔん。ゔん!ありがとうな!また明日!」
嬉し泣きしながら無くフィリアを見ながらダイブアウトする。
……いったい後何ステージあるんだよ…。
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