心の傷は深い

会社でミスをした。学校でバカにされた。


心が傷つく場面は人生で1度や2度ではありません。ですが、何度繰り返しても心は傷に慣れてはくれません。


何度もひどいことを言われたら、言われるほどマシになるなんてことはありません。

一回一回の暴言が刃となり、あなたの心を突き刺します。


血こそ出ませんがそれは死ぬより辛いこと。

心は痛みを感じるのに、身体には現れないから誰にも気づいてもらえない。

生き地獄のように苦しみ、痛みが続くのに死ねない。


どれだけ苦しくても、心のピースが欠けてゆくだけでからだは欠けたりしない。


他人に苦しめられることで他人を信用出来なくなる。

差し伸べてくれる手は暗闇の中で見えない。


そんな日が続き、いつからか人は思う。

『死にたい』と。


罪のない命が、生きる意味を見失った魂が、

命という大切なものと引き換えに、苦しみから逃げようとする。

罪あるものはそれを見て笑うか忘れるか。


その死は意味を持たぬものとして消えていく。確かにあった命は、何も残さずに消えていく。


こんなことが許されるはずありません。

今は小さな苦しみ、まだ耐えられる。

そう思っていても、いつか、手のつけられないほど巨大な苦しみに変わるかもしれません。


悲しみにひれ伏す前に、苦しみに怖気づく前に、それらを排除してください。

それに気づいた人も、忘れるのではなく、見て見ぬふりをするのではなく、立ち向かう勇気を持ってください。


ひとつの命を、ひとつの夢を、ひとつの未来を、ひとつの笑顔を。

守りたいと思える強い心を持ってください。


明日を生きる権利を捨てないで、捨てさせないで。

必要なのは苦しくても生きることじゃない。

苦しまない生き方が出来ること。


そんな社会を、小さな場所から始めていこう。いつか、世界になるために。

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