人種差別や障害のある人への差別は昔から絶えることを知りません。

差別をするのは自分を優位に立たせたいから。そう僕は考えています。

ですが、そこに意味があるのでしょうか？

誰かよりも有利だ。その優越感を感じられるのはあくまで自分の心の中だけ。

人種が違ったら何がいけないの？

子供が親に聞いたとすれば、差別している本人達さえも、きっと答えられないでしょう。

なぜなら、そこに理由はないから。

みんながやってるから、同じにしなくては。

そんな意味を持たない感情が差別を招いているのです。

例えば病気の人がいて、片足がない人がいて、虐めている子供に『なんで虐めるの？』と聞いたら、『病気だから』『足がないから』『気持ち悪いから』と答えるでしょう。

『じゃあなぜ病気だったら虐めるの？』と聞けばきっと答えは返ってこないでしょう。

だって理由がないから。

病気なのはその人のせいじゃない。

障害があるのは本人のせいじゃない。

なら、なぜ虐めるのか。

それは彼らを自分よりも下だと思っているから。

病気なだけで、障害があるだけで、下等生物だと見下される。

その苦しみをいじめる側は知らない。

意味の無い、生産性のない優越感に浸りたいが故に暴言を吐く。

心無い言葉が今日も誰かを傷つけている。

それを止めることは難しい。

でも、できないことではない。

一人一人が思いやりの気持ちを持って生きることができれば、きっと世界は変わる。

でも、今の世界では夢と呼ぶに等しい未来だろう……。

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