ひとつもチョコをもらえなかったバレンタインデーに「ぼく」のところへやってきた32粒の苺たち。大粒でまだ固いけれど、味は濃厚で、おいしい。そんな苺たちには秘密があって…。
夜になると、箱から這い出して気ままに過ごし始める、個性豊かな苺たち。冷蔵庫から出してやると、苺のコートを脱ぎ出したり、「助太刀いたす」なんていう古風な言葉遣いで会話したりするのも、とても可愛い。1つ1つの場面が目に浮かんで、思わずニヤニヤしてしまいます。
なかでも可愛いいちご惑星の女王様は「ぼく」のポケットに収まって、いつも一緒。
甘さたっぷり、ユーモアたっぷり。
でも、少し恋愛の酸っぱさも感じられて、その読後感は、まさに苺を食べたよう。
今、シーズン1が完結したところですが、その最終話を読んだ後で1話目のチョコをもらえなかったバレンタインデーに戻ってみてください。一読目とは違う味わいが楽しめると思います。