第28話 エキスパート
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「スタイル観察と言ったって、話は聞きますよ。
話を聞いてからの観察です。」
「しかし、最新型のパソコン。例えばだよ。どこが優れているのかって
―――言われても、私はプログラマーじゃないしね。にんじんにしたって、腰曲げて収穫してるお百姓さんに、有機だ無農薬だって星の数程あるもんで、サイフの中味と相談しましてって事。
そんな答えでごまかされちゃうんじゃないの?」
「善堂さん・・・。馬でも飼いますかって話じゃないんですよ。
必要なら買う。もちろん。難しい問題を出して、百点ですね。
で売ります。じゃ、お客さん、ムカムカしちゃって、修理工場に全力ダッシュしちゃいますよ。
違いを学ぶ?
だから一人一人の違い。
その人の生活スタイルがやはり重要でしょう。
さまざまな商品がありますからね。
家電一つ。
掃除機だったら全種類の掃除機に詳しくなくちゃ、一つの商品について学習してきたお客さんは、自分が愛用していた物との違いしかわからないわけですからね。
お客さん、ゴール目指さして走って来ているわけです。
家電エキスパートであるからには、ゴールさせてあげなければダメでしょ。
互いに並んで競ってどうするんですかっ?
難しい問題が多すぎると、使いこなせずパソコンがただのオーディオか、
テレビDVD。
収納家電に変わりまして、
古いアルバム電波でサーフィン。
もったいないでしょ。
もったいなくって、私は埋もれているモノ、これからのモノ、
SF映画のワンシーンにあった、想像が現実になってる今のモノたち、
忘れられてる過去のモノたちを、
教えたいんですよ。」
「茶見子は販売員を先生にしたいのか?それじゃ、売り場が学校になってるよ。間違いの無い買い物と持っていれば問題無い。これは外せないなってね。販売業はお仕事ですよ。」
「はい。善堂さん、得意科目はなんだったでしょうか?」
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休日に大自然へ旅立つ。
すべてのモノを手に入れたい。
そう願う人々は、
移動していても見えないのだろうか?
美しい花を咲かせる種を選んでくれたら。
その町のお土産に。
自分へのお土産に、
街並みが表面であるとすれば、
内面は、そこの中に置くモノ。
大自然は持ち帰る事はできず。
と、今度は実用品から数多く流通していく。
記憶も数多く消されていく。
そして、ムダに。
不必要であるモノまでも、創り上げ
何も見えない街に変わるのだ、
欲しいモノは、なんですか?
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「消費かぁ、消費するって事は、食べ物であった場合、その物は消えますよね。
しかし、身体のエネルギーになって力を与えてくれる、食べられない物。
消えませんね。
その場、店鋪からはまず消える。
で、家にくる。
すなわち移動。ダ-ッて瞬間移動。
で、壊れて残る。
その状態で長々居られるとちょっと困ってくる。
オーヴゥジェーって、美しければいいんですかぁ~~!?
動いてくれて普通なの。
とつぜん芸術品って増えてきても、満足度は上がらない。
まぁデザイン重視で購入し、小さくなって座っていても良ければの、その人の話しですが。
ーーーこの間伺ったお宅に 、テレビの横に、数倍大きいスクリーンがありましたけど、その後ろに、何故か自動販売機。
巨大な貯金箱だって。
ふふふ・・・。」
「え-っっ、冷えてますかぁ。それ?!」
「信頼して『信頼関係のやっぱりな』
そこは、元々疑いの塊が何処かにあり、「優しさのある貯金の保つ。」
購入しているのです。
その範囲で購入した場合、チャレンジして創造して作り上げた提供者へのチャレンジ。
こちらは購入者である為チャレンジ審査員となる。
チャレンジ精神が強い人は、あまり怒りません。
だって、誰が最初にって。
安心していただくのに試供品の提供。
練習を積み重ね、頑張って作り上げたのですから。
えっ!?指輪って試作品だったんですか?!
「ロスタイム。長いロスタイムだね。
ロスをどう過ごすか。
ロスである程度考えませんとね。店でゴールする為にも。」
///
私は形に残したい。
記憶に残る、見える街で生きたいと思う。
そう、願うのは、
街中がすでに、自然の脅威にさらされているからだ。
手に入れたい。
欲しいと願うモノが、
本当にわかる事が、大切。
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