第25話 不便とマシン
どの
吸収 吸収 吸収 吸収
実用できれば尚更だ。
SF映画で刺激を受けていたマシンやシステムが今、今日このオフィスに来た。
「人に役立つ最新技術は、困っている人々のサポートになるでしょ。
不便をリサーチする事で、助かる人も出てくるでしょうね。」
京響さんは、購入者を予想し、グラフにまとめる。
「しかし、その困っている環境の人々は、すぐにそのサポートを受けられる状況ではないよ。」
古手川さんは依頼されたペッパー君をどう活用できるのか頭を捻っていた。
「でも私達の国へ訪れた人、この国からも集まってくれば、一度に体験できますよ。」
「茶見子君、それじゃEXPOではないですか。」
「2020年のオリンピックがありますよ。」
「人類に役立つ製品だと見てもらうのであれば、実際に使いこなせている状態でなければね。」
「だから、その時にできる事。チャンスです。
競技はスポーツですから。」
安山はスポーツウェアと繋がりを求めた。
「やはり、展示では伝わらないよね。」
「ハードがあってのソフトですか?
善堂さん。」
「ソフトだけ見つけると、欲しくても、1点豪華でひょろひょろしてきます。追いかけて徹底的。自宅はテーマパーク。」
「何も不便な生活の方にいきなり最新設備でなくてもいいでしょう。」
「と、古手川さん、今回は
『今、不便な事』をテーマにリサーチを始める。っと。」
経費を押さえる、節約すると。・・・なると、管理をする人が例えばお母さん。
お母さんの役どころな人。
(注)この役目の方は。若いのに指名されると、若年寄にされる恐れがあるので要注意です。
お母さんは大変です。掃除洗濯食事の支度、買い物、電話番、おやつ。家計簿ですよね。その距離が長いと不便。
短縮する事で便利。
削れたら?Whoが?
「この中ではペッパー君が活躍できるのは家計簿ですね。金庫になってて、5千円予算なのに1万円取ったら《5千円ですよ!》
って警報がなる。」
「レシートを読み込んでくれれば、使いすぎ防止になりますけれど。」
「今迄のPCで出来るじゃないですかっ!形があるとしても・・まだお母さんは頑張れば出来る範囲の仕事ですよ。」
古手川さん、どんどん意見を出していただきましょう〜
道草にガチャガチャが無いのは余計な事で寄り道禁止にされている状態で、子供としてはつまらない。
学校と塾と駅で充電出来ないのは自己管理を子供の時からしてくださいという予行練習。
お店のカウンターとゴミ箱が高すぎで台所もお風呂も規格が低い。1920年から2018年までとバラバラのアンバランス。
緑のおばさんが横断歩道にいたりいなかったり。信号機のメロディーも鳴ったり鳴らなかったり。
戸建の家が狭くて庭が無い。人が心地良く住める環境の感覚と価値観の平均バランスがおかしい。
便利な商店街が閉じて便利な場所に住宅地が無い。不便な所まで商店は消えた。
茶見子は腕を組みと、棚に行き本を取り出した。
「チェスVSコンピュータでコンピュータが勝利したことがありますが、六法全書をAIにしたら、陪審員制度はどうなるんですかね・・・。」
「茶見子さん、なんか冷ややかですね、今日。」
「最近は、わざと裁判をおこそうとする犯罪があるから、検事ですよ、出番は。」
「人間の能力が上がるようにしなきゃ、謎解きが出来なくなりますよ。
サポートですからね、あくまでも。」
「京響くん日常に、そんなに謎はないでしょう。」
ペッパー君をどうするのか?
意見をまとめた結果、食の危険の回避とサイバーテロの阻止へとグルメ情報の収集を担ったのであった。
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