Trailers[0] // 次章予告



 ドンという大きな音に、少年は目を覚ました。


 目をこすり、あたりを見回す。同級生の視線は教壇に釘付けになっていた。つられて教壇に目をやると、教壇に倒れている教師の姿があった。


  ***


「これで皆を救えるはずです!」


 アカネはミーティングスペースのテーブルから身を乗り出し、忠志に向かってそう言った。その声は明るく、興奮気味である。そして、頬は僅かに赤らんでいた。そんな表情を忠志は何度も見たことがある。まさに問題の解決策を見つけたエンジニアの姿であった。


  ***


「とてもな提案をありがとう」


 忠志は笑顔で拒否の意志を示した。いくら複製とはいえ、自分の死体は見たくない。


  ***



 この公開鍵認証には嵯峨研開発の独自コマンドを用いている。しかし、チャレンジ・レスポンス認証に公開鍵暗号を用いるもので、技術的には何の変哲もない。元々はコンピューターの遠隔操作のために用いられていた技術であり、ここでは、たまたま通信手段としてNFCを使っているというだけである。


  ***



「ういっす! 頑張るぞい、です!」


 もしここにハリセンがあれば、忠志は彼女の頭に一発振り下ろしていたことだろう。


―― NebulAI.HOSXI.Sections[2] = Revenge.GetResult(); //そのリベンジの結末は


6月後半~7月頃公開予定

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