第89話 吾輩はいま悟りに近い……何事も受け入れる
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「あれ……?」
「どうしたんです?」
「いや、前回一気にフォロワー増えたなじゃない……」
「増えましたね」
「それ以降増えないんだけど……?」
「なんだったんでしょうね……?」
「うーむ」
「うーむ」
ということで、落ち着いた吾輩です。
狂気の吾輩もようやっと終わりました。何かの要素が働いたのかもしません。ニコニコの広告ってやつだろうか。というか、フォロワー増えたけど週間ランキングに出てきません。
あれ……前はこれぐらいで乗ってたような気がしたよ?
意外と読者の導線を維持するのは大事です。
新着しかりランキングしかりなのですが、見捨てられた?
まぁどうでもいいかなーとか思ってしまうこともあります。書ければ何でもいいかと。まだまだ直したりないところも多くて悩みますがとりあえずお受験を終わらせるのが先だなとか、思いつつのんびりまったりです。
そういえば最近感覚が変わってきました。まぁ書き方はコロコロ変わるのですが、段々と書いてるときの感覚が変わって来たのです。なんとなくイメージを文字に出すというより、文字が先行し始めたような感覚。
映像を思い浮かべるよりも文字の並びとかに集中するような感覚があります。
イメージより文字の羅列みたいなほうに寄ってきた。
いいのか悪いのか?
まぁわかりゃしない。読んでる人と書いてる人では感覚が違うのかもしれないから。書いてる人は最大限楽しめるけども読んでる方はそうとはいかないのか……?
知らない方が楽しめたりする場合もあるか……?
こうやって迷走するのが吾輩です。ひさびさにフォロー達さんの作品を読んでておぉーとなりました。やっぱり昔から続けてる人はうまくなっている。色んなものを読むのも勉強になります。
たまに書いてるから他の読んでる暇はないとかで拒絶する人もおりますが、
読むのが好きじゃないのかな……?とか思ってみます。
まぁうまい文章とかは未だに分からん吾輩ですが、読むことはでけます。むしろ難解な方が辛いのは変わりません。重厚でもいいのですが会話がライトだったりしないとまだちょいキツイ。
そこらへんは変わりません。
けど、読むという感覚はちょいと分かってきました。
うまいっていうのはあくまで自分の中での評価で世間一般ではないのはわかっているけども、イメージがしやすいものが上手いのだと思う。文章がどうとかじゃなくて、その作品の世界にすんなり染まれるような文字の並びとかキャラクターとか。
そういうものが吾輩の中でのうまいだと思う。
しかし、受け取る側の心境にも翻弄されます。自分の体調とか心の中にあるものとか、そういうものが合致しないとうまく受け取れない時もある。同じ本でも変わった心境で読むとがらりと変わってしまうのではないのだろうか。
同じ文字だとしても、同じ物語だとしても、
季節が変われば、受け取り手の年齢が増えれば、
受け取り手の状況で全然違うのではないのだろうかと。
そんなものだと吾輩は思うのであります。
それでもそれが上手くいって物語に入れた時は滅茶苦茶に楽しいんですよね♪
その麻薬的要素につかりたいと思いまた別のものをよむわけで、そういうものが読書なのではなかろうかと吾輩は思う。
そして、書く側も心境で大分文字が変わるのである。その時々にしかかけない物語っていうのもあると思うのです!
「旦那、前回と文字が違いますね!」
「吾輩はいま悟りに近い……何事も受け入れる」
吾輩は眠気を受け入れて眠る。
《つづく》
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