第85話 吾輩は『最初の重要性』に気づく

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「……あぁ……恥ずかしや……恥ずかしや」

「生きてるだけで恥ずかしい存在なのに今更なにを言ってやがるのです?」

「……」(ひどい……)

「ん?」

「……うぅううう(泣き)」


ということで、吾輩です。


タイトル通り気づきます。吾輩の苦手分野でもある書き出し。これですよ、これ。いやー本当にこれが重要なんですね。これを極めてヤツが勝ち組と言える分野ですよね。


物語の書き出しッ!!


これで如何にワクワクさせられるかが勝負の鍵なんですよねー。


一番センスが必要なんですよねー。あぁー最初の一ページというのでしょうか。そこに何か主旨を持ってこられるのがいいんですよねー。ひねくれた書き出し。そういうものがスラスラかけるようになりたい!


まぁ、よく考えると異世界量産系はここらへんは度外視されやすいのか……も。


けど、量産系でないものは必要ですよね!


何かアンニュイな感じの奴。物語のいい所だけを抽出してぎゅっと凝縮した単語。こういうものが欲しいのですよね。こういったものが書ける方法が欲しいのですよねー。最初の数ページで心を掴む的な感じのセンス。


センス欲しい!!


と、のたうち回る吾輩です。



吾輩は考える。

最近Vチューバ―というやつを見始めてみました。


なちょこってやつです。へなちょこなちょこってやつです。


なんかわけがわからないがちょいと癒されます。ノリが重要なんですね、ノリが。なんか良くわからないノリに癒されます。



吾輩は考える。


ついにエッセイを書くのを分割してしまった。


上の書き途中で止めてから早四日ぐらいたった気がする。


書く途中で止めるなど作者の恥!


ということで恥は書き捨てです。書いて終了。



吾輩は考える。


ケムリクサ見ました。


いやーなんか面白い。まどかマギカと構成は似てるのですが見ててどういう世界なのかなーと謎満点です。一部謎が未回収な気もしますが何か王道な感じで最後わぁーって感じです。


あのキャラ達が出てきて、わぁー!


みどりちゃんが優秀です。物言わぬみどりちゃんが一番頑張っております。



吾輩は考える。


設定っていうのが……かけない。


設定とかの説明が上手い人というか、ある一定以上の作品になるとすんなり説明が入ってくる。まぁゲーム転生ものとかはいれやすいのだろうけど。元が廃人ゲーマって設定だと何度も知ってるところから始まるから主人公しか知りえない情報っていうのが書きやすい。


あっと驚く設定を思いつくかは作者の腕次第。


吾輩の腕と交換しませんか? 書くのは早いですよ……多分。



「さて眠るか」

「ですね」


吾輩は眠りにつく。


「旦那の腕と交換したら……誤字脱字が増えますよ」



《つづく》

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