第82話  吾輩改稿しててマジビビる!

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「ドンドンかけるようになっとるな……」

「ですね。大分読みやすくなってきましたね!」


どうもー、改稿中の吾輩です!!


とある人はいいました。物語を書くには十個の引き出しを用意して最高の一だけ使えと。確か十二国戦記の作者の師匠だったかな?


ということで、改稿がヤバイ。


さきまで話を作っているせいか、まぁスラスラと新しいものが思いつくわけで。これをここにいれたら面白いんじゃなかととか。こういう流れに持っていくのもありだなとか。キャラが固まっているせいか大分当初より書きやすい。コイツはすごいぜと言いたくなる。


いつものアグレッシブ勘違いかもしれないが……。


書いてる最中にって名作に見えるんですよねー。超おもしろいんじゃないって?錯覚しますよね。ただ直すと結構アベコベになりやりすいから気を使うんだけど、より鮮明に書きたいものがわかっているから、根掘り葉掘り埋められるのですね。


おまけに遠回しなストーリー展開を覚えてきたからドンドン長くなるのですよ。吾輩、まぁーびっくり。おまけに色々なものを読んできたおかげかちょっとずつ小説っぽくなりつつあるのです。いや、正しくライトノベルっぽいかな。それしか読んでないし。


小説の表現って、やっぱり一番は感情表現だと思うんです。


漫画やアニメより、小説って媒介が優れて表現しやすいものって感情なんだと思います。どうしてそうなったのかとかわかると、キャラと一緒になれるわけです。そこをうまく流れに乗せるのが大変なんでしょうけど。


『感情を導き出す方程式』ってやつですね。


言葉を並べて、どういう気持ちなのかを共感させて、セリフで爆発させるというのか、そういう媒体であると勝手に吾輩は思うのです。読者に一番近い媒体っていうのか……ムズイな。アニメと漫画だと動作こみなんですよ。スゴイって感情が入るんですけど、やっぱり言葉だけだとそれは限界があって、


 それよりも伝わるのが感情なんですよね。


 うまく言葉と物語に身を預けられた時に心がぎゅっとなるんですよね。


 それをうまく使えるようになりたいですね!


まぁワードセンスはないのが傷ですかね。どうも表現がチープな気がするんだよな……在り来たりでこうおしゃれな感じで並べたいよね。まぁ今は無理でもいつか必ずと思いやるわけですね。


 吾輩、負けず嫌いなのかしら?


という感じで改稿作業で色々やりつつ楽し気にやっております。



吾輩は考えます。


とある下読みバイトさんがスレを立てた件に着いて。


『ラノベ新人賞に求められるのは面白いストーリであって文章ではないですよ、皆さん!』


 これについて、とある人は噛みつきます。


『だから小説がダメになるんだよ! 小説は文字なんだよ! どうしてそれを蔑ろにしたものを小説と呼ぶんだ!!』


我々ワナビがよく見る戦いですね。文章というものが重要視されるのか、それともキャラなのかストーリなのか。全てが混ざれば究極でしょうね。


しかし、吾輩は毎度思うのです――


すごい文章ってなんだろうって……。


あるのはわかります。けど、それって結局は分かる人にしか分からないもので芸術と一緒になってしまうのかもと毎度考えます。どっちが正解なのだろうか。いつも付きまとう命題です。


結局、すごい文章の中身っていうのが不明確なのが問題です。


誰も定義できないのに、それはあるとして扱われる。書き方だってわからない。無い癖にセンスという形の無いもので表現される。吾輩的にセンスって言葉は嫌いなんですけどね。それって、ただの自己満ってことでしょうって。要はその人の感性であって良しあしを決めてるもので吾輩は嫌いです。


センスと使えば、誰もがそれを好むという陰の意味を使いたいだけなのに。俺だけじゃないんだと、大多数が指示をするから間違ってないだと。


その言葉で誰かを傷つけるヤツに言いたい。


『お前の感性を誤魔化す言葉で煙に巻くなよ。ちゃんと言葉にして何が悪いのか、何がいいのかを明示してみろよ。どうせ言葉に出来やしないと思うけどな。だってお前はセンスなんて言葉で誤魔化してるんだから!』


まぁ、こんなことを言うと喧嘩になりますので良くない。けど心の中で思うのですよ。曖昧だなって。なんでそれで人を怒ったりバカにしたりできるのだろうって。明確に言うと人はいいです。考えがあってのことで話し合いができるから。


こういうところがセンスだよって。言える人は好き(。-`ω-)


だから、誰かちゃんとちゃんとした小説ってものを解説をして欲しいって他力本願な吾輩です。



吾輩は考える。


web小説って、本来の小説とは違いますよねと?(自信なさげ)


ここに関してはちょいと毛並みが違うと思うんですよ。なんだろう……改行とかもそうだし、書き方がバラバラだし。


あっ……そういえば!


吾輩怒ってることがあります。書き方でこういうのダメってやつを探して信じてたから。()書きで感情書くのアウトみたいな話でしたけど、売れてるものではめっちゃ使ってます! というか、大半がこれを使っている!!


騙されたぁあああああ!と


叫びたい。書き方のルールっていうのを勉強するのは悪いことではないけど、信じ込んじゃダメってことは良くわかってます。さすがに三年もやればわかるよ。部活で言えば引退の年だな……しないけど。


書き方のルールより優先すべきことがあるから。


結局は読みやすくて伝わりやすいが一番大切なのです!


これをするための技法なので技法に囚われてはいけないのですと身に染みてわかりましたよ。一番は読者さんにどう伝えればいいのかっていうことなんですよ。ルールはルールでしかないんですよね。


面白さとは別なんですよね……(遠い目)


まぁ新人賞とかならそうなんでしょうけど。とある編集者さんは言いました。減点方式だって。無難でいいと。下書きといってる事が若干違いますが、ストーリは重要といいますね。文章が上手いとかじゃなくいかにミスがないからしいです。在り来たりな題材でもいいから普通に書ける人がいいって。


どれが当たるかなんて分からない以上、結局普通のレベルで数をこなせる人がいいみたいですね。一定の水準の作品を常に書き続けられる人が求められているのかもしれません。


あっちゃこっちゃいくのはいつも通りですね。あくまで思考ですから(逃げの一手)


それでは吾輩眠ります。



《つづく》

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