第81話 吾輩の見込みの甘さはやばい

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「ごっつ長いね……」

「えぇ……」

「こんな長いのね……」

「何をしているのか……わかりませんよ、旦那」


どうもいつも一人パニック吾輩です。


いぇーいお受験編だ٩( ''ω'' )و


などとのたうちまわって書き始めたバカです。過去編の中に過去編をぶちこむという凄いことになってる吾輩です。テンプレの一歩先へ。過去で過去。ハハハ……。


なぁーにがッ! お受験編をコンテスト読者選考中に終わらせたいなだ!!


アホかッ!! もう十万文字超える勢いやんけ!!


というように、見込みが超甘々です。とてもじゃないが終わるはずもなくこれは四月に入るんじゃねぇ?と脅えております(ノД`)・゜・。


こういう仕事のやり方する人はダメね。期限守れなくて相手の機嫌を悪くするのです。あー、お仕事こわい。


早く序盤の改稿をしたいとかキャラ設定とかまとめたいとか、色々やりたいなーと思うことは合っても時間と人手と頭と体が追いつかない。これが見込み違いってやつですね。完全にキャパオーバーです。響きがなんか可愛い……。


 きゃぱ(=゚ω゚)ノオーバー_(:3 」∠)_。




なので、吾輩は考えます。


あんころ餅ってなんだろって。あんこ餅と何が違うの?コロコロしてるの?草餅はまだわかるよ。草ついてるもの。そもそもアンコでわけるの?


そしたら、ろ餅ってなるけど……。


余計わからんよ。吾輩あんころしたい。暗殺みたいに聞こえる……。


「ちょっと休憩がてらに、あんころしてくるわ」


毒殺用の武器か何かでしょうか……。



吾輩は考えます。


弱キャラ友崎君を最新刊迄読み終える。いい所で終わりすぎて困る。


『おにただ!』


いいですね。言いたくなりますね、おにただ。鬼の様に正しいのですよね。意味がわからないようで分かるのですよ。おにただ!。


そのまま作品紹介すると、ラブコメですね。


スマブラ的なものをアタファミと言ってます。それの日本一のプレイヤーが主人公。まぁゲーマですが廃人迄いかない領域ですね。一応学校に普通に登校しております。


それでヒロインアタファミで二位なんですが、他も才能に溢れたパーフェクトヒロインなんです。日南葵ひなみあおいですね。超がつくほどの努力家で全てにおいて一位なんです。


とある対戦きっかけに二人が出会い。


人生は『クソゲー』と『神ゲー』で対立するわけです。


で、物語は『神ゲー』要素で進めてくるのです。


これがまぁーよく考えられてるのです。『空気』というものを言葉で的確に表現してくるのです。クラスカーストという流行りワードを使いながら底辺がリア充になるための指南書みたいな感じです。


読んだ感想として、超絶おもしろかった……。


あぁーって感じです。これは売れるわって。


まずヒロインが課題を出すストーリー構成。これで主人公が何をしなきゃいけないかが明確になるから、読者も何をやるかはっきり部分部分で認識できる。おまけにその攻略していく展開をゲーム脳で表現する。そして徐々にリア充の世界へ。


なお、わかりやすい。


さらに他のキャラ達もしっかりしているので盤石ですよ。


おそらくハーレムラブコメなのですが、ハーレム要素が少ない俺ガイルと似てる感じの雰囲気です。


それがうまく人生の生き方とマッチングしているので読んでて色んな側面で楽しめます。リア充になるための指南書。それが弱キャラ友崎くんです。あー、わかるわと吾輩納得です。


吾輩リア充だきゃらぁ……。


「旦那言ってて悲しくなるのやめたほうがいいですよ……」

「うるさいッ!」


合ってるなーと思わせるのは作者の手腕なのでしょう。人間関係についての見えない部分の法則。それを作り込んでる。なんとなくわかっていたことを言葉にされて、あは体験です。それ、あるー♪と思い込んでしまうのですね。


表情と言葉のトーン。細かな動作で伝わるもの。


教室に流れるカーストを位置づける空気感。


ゲーマー一位の視点で分析されていく人間関係。


人生のオタク容姿悪い弱キャラはリア充になれるのか?


と、ふんだんに基本構成がしっかりしているのです!


「人の宣伝する前に自分のを……」

「うるさっしッ!!」


吾輩は不貞腐れて眠る。


《つづく》

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る