第68話 吾輩はとりあえず愚痴るぜ!

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「最初は好意的に見れてたものも……どうにもな」

「そうですね」

「言いたいこともわかるが、書いてるとよう分かってくる」



吾輩は酷いことを言うかもしれません。


まぁ書いててわかってきてしまった。


なろう系という括りでいろんなものが叩かれ過ぎ。というか、わかるよ。量産方式だから、似たり寄ったりの設定が多く見受けられるのもわかる。今は追放キャンペーン中みたいで、とりあえずパーティから追放しとけみたいな。


こういうのがイヤな人ってのがいるのもわかるんだよ。


ただね――


それを求めてる人がいるんだから、あえて邪魔をするようなことしなくてもいいじゃない。あれはクソだとかさ、内容がないとかさ、なんとかのパクリとかさ。楽しんでる人に水をかけてまでやる必要があるのかわからない。


あんなものは文学じゃない!という人も多い。


まぁ文学という定義がハッキリしないのでわからないが、ええやん。児童文学かもしれないじゃん。そもそも小説家=文学家なの?


批判がそもそもおかしいよね。それで読まれてるのが憎いのかもしれないが、それを好む人が多いのでしょ?何が問題なのよ。


これって俺の文学をわからんのは、なろうのせいだ!


みたいに見えて僻みにしか見えない。そもそも似たような設定だろうがキャラが違えばストーリも違うんだし、安易に一括りもいかんでしょう。そしたらラブコメなんて全部一緒じゃんみたいな話になるよ。


短絡的というか……もはや、なろうを稚拙というより、その意見の方が稚拙に思えてならない。


確かになろうは似ている部分が増えていく、というか、


あれの基本って、『ゲーム』だと思うのよ。それこそRPG。


それを設定に盛り込んでるだけでしょ。生まれて『勇者』とかいう、チート職業を貰うのと同じ。回復も攻撃も出来ます。一人だけ伝説の装備できます。そういうこと。


ステータスオープンとかもそうだけど、ゲームですよ。


ただゲームって面白いでしょ。その感覚なんですよ。RPGも基本一緒でしょ。


勇者になって、ボスを倒すっていう。


ただ勇者じゃなくてもよくなっているのがなろうだけど。いいじゃない。


なんでこんな擁護するかっていうと、


書くのって思ってる以上に大変なわけですよ。それこそ長くなればなるほど大変ですよ。それを書ききるには読者の力が必要ですよ。わぁー、読んでくれてるとかあると書く気力も違うわけですよ。


なら、読まれるように設定をかぶせるのもいいじゃない。


モロパクリはダメよ。完コピとかは論外だ。


読まれるための努力をしているだけで非難されるのは、吾輩はちょいと違うと思う。人が集まってるんだからそこに投下するのは作戦として正しいよ。ただ、その人の作風と物語がミスマッチだとムズイけども、


それを合わせて書くって結構な苦労だと思うよ。


というか、どんな媒体でもいいから色んな物語見てるとわかるけども、似てるものっていうのは多いのよ。受ける設定とか泣かせる設定とかって使い古されようとも結構同じなのよ。病弱なヒロインとか。子供ねたとか。親からの虐待とか。いじめとか。


それをアレンジしてるのとなろうがやっていることは変わらないと吾輩は思う。


それなのに、なぜあれだけ叩かれるのか……。


吾輩はわからんよ。別に吾輩が耐えれるとかそういうものでもないけど。


出版業界とか持ち出して危機だ!とか言う人は何者なの?


どうせ、業界関係者じゃないと思うけれども(予想)


何したいの? 正しい俺スゴイ? みたいな。


それもなろう系でしょ。さすご主的なノリでしょ。どんぐりの背比べ。目糞鼻糞を笑う。タケノコタケノコニョッキっキだよ。


なんでこんなに病んでいるのだろう……吾輩。


なんか変な分読んでたら気分が悪くなったので書いてしまった。


書いてるやつのことは本当にどうでもいいと思ってしまった。そういう批判を大にして言う人に限ってロクに書いてないことも多いので、さらにやる気を奪われる。書いてから文句言えよ! そのすげぇ文学ってやつを!!


あぁー、なんと愚痴っぽい。


吾輩は反省してねる(´・ω・`)


≪つづく≫

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