第44話 吾輩迷走中3

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「あれもダメ。これもダメ」

「……」

「じゃあ、どうしたらいいというのよ!!」

「……」

「何がいいって言うの! 知るか、バカッ!」

「……さぁ、仕事してください」


吾輩は書き方を調べててイライラしてくる。

朝起きて、階段降りるとかいらんらしい。めっちゃ書いてるやん……。

ほぼ、毎朝お布団ちゃんと会話してるやん……。

知らんがなッ!!


ということで、物語を書く際に朝を連発するのはやめましょう。



吾輩は考える。

色々読みたいけど、腰を据えて読むのが出来ん。

ちょこちょこ飛ばし、飛ばしみたいな。

没入と言えばいいのだろう。出来ん。


何かで区切ってしまい、あー、そういえばこうだった、こうだった。なんてのが日常茶飯事。これはイカン。


おまけにニュースとかも観ちゃう始末。

手に負えん。


書評なども漁ってみたりして何が大切かってことを学び中。

結局は面白ければ勝ちという前提は崩れないが、ルールってものも重要なんだろう。いや、この場合はルールではないか。出来上がっている基本というやつか。読ませるテクニックというものだろう。


必ずしも守らなければいけないかというと、そうでもないのだろうけど。


テクニックも引き出しのひとつということで。

勉強するに越したことはない。



吾輩は考える。

新人賞で続編あるような終わり方は好まれないらしい。


まぁそりゃ、そうだ。

いきなり長編になりそうなもの持ってこられても困る。

とりあえず一冊出すけど、先がどうのうと言われてもねと。

一冊目に面白いの持ってきてねってこって。

そりゃ、そうだ。


一冊とは、約10万~15万。

けど、普通に考えれば枚数が少ない方が原価率がいいだろう。

なら、普通に10万文字がいいんだろう。


ということは、10万できっちり盛り上がるように話が落ちるようにしなきゃいけないわけですわ。


これって難しいよね(´・ω・`)



吾輩は考える。

不要な描写ってものについて。


多々発生する不要論。なぜ……その行動を書く必要があるの??

それってそんなに重要???

ということで、おま。

これ系は多発するだろう。


本当に物語を動かすのに必要な部分であるのか、どうか?

やりがちだよね……いらないシーン書いてしまうことってあるよね。

なんで書いてんだろうってやつが……。


先に続く構成要素となるのか?

これって結構重要よね。わかる、わかる。

書かなきゃいけないシーンと書かなくていいシーン。


これの塩梅は必要なのだろうか?

キャラの個性を出すために必要か? 物語を動かすために必要か?

箸休めに必要なのか? 


とくだらない知識が増えてきました。



吾輩は考える。

最近肩こりに悩む。


今までなったことなかったけど、なると気持ち悪い。

なにこれ……不快感が取れないんだけど……。

痛いとも違うし……。

なんていうか……不快。


これと年中付き合うとか拷問だよね。

肩こりが原因で自殺するやつとかいるのかな……。


除霊してもらうしかないな!



吾輩は考える。

物語を作るうえで必要なこと。


結局、何をする物語なのか?

これが一番重要だと思われます。結局、これに期待をするわけで。

目的がなければ困るよね。どこ目指してるのって?

とりあえず着いてくけど、途中でわからんからサヨウナラってなるよね。


ここらへん、うまくかけるようになりたいな。


これは――

吾輩の思考を語り、

おバカで世界平和を愛する吾輩が至高を目指す、

究極の物語である。


なんか……ダメだな、やっぱ。


「旦那は、まとめが下手なのかもしれませんね」

「言われるとそうかも……これはいくないね」

「いくないです」

「頑張ろう」


吾輩は眠りにつく。


≪つづく≫

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