第0-28話 吾輩は卑怯な方法で目標を達成する!
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「きたな、遂にこの時が!」
「へっ?」
「やっとだ、やってやったぞー!」
「……何か達成しましったっけ?」
「そうだ。これは吾輩の悲願でもあったが遂にきたぞ!」
「……まさか! 書籍化ですか!」
「……そのまさかじゃないッ!!」
「えっ?」
「デットエンド一万PV達成だぁああああ!!」
「……いやいや」
「なんだよ……喜べよ、眷属」
「喜べと言われましても……まだ七千もいっていないですよ」
「ふふん、ちゃうちゃう」
吾輩は1万PVという大台にようやく到達する。
長かった。いや長かった。話数が長いからというのもあるけど(。-`ω-)
ようやっとここまできたぜ。
悲願の一万PV。次は10万PVだな。
目指せ億万PV長者!!
「いや、旦那! だから七千でしょ!!」
「昔の足したら1万や!!」
「えっ……」
「だから言うとるだろうが。デットエンドあと地があるだろう。そこに三千の隠し財産があるからな。足したら一万PVだ」
「……きたねぇ……」
吾輩は考える。
書籍化という言葉は化石化とちょっと似ている。当たり前か。
でも考えてることはそうではなくて、なにやら最近8日で書籍化が決定した方がいるようで。吾輩恐縮です。まぢでビビる。一週間たったらハイ書籍みたいなね。どんなデリバリーサービスですか? 書籍化サービスデリバリー?
なろうさんの方であったみたいです。
ただ元作家さんというのもあったみたいですが……
何が起こるか分からん世界。それがweb小説。
このビッグwebに乗るっきゃねぇ!!
吾輩は考える。
マズイ……2章直すとか意気込んでも3章書いてしまう。
どうもアカンよね。
どうもー、アカン。テンションがついていかへんねん。キッツいわー、きっしょいわー。ほんま、どないやねん。
とエセ関西弁を使ってみるが気持ちが湧いてこない。
時が来てないということか。南無三。
吾輩は考える。
最近……R15とかよくわからないのだけれど……。
昔結構エロがBANBANされてましたけど……。
今……なんでもありなのね。ふと気づく。どいつもこいつもすぐにやってやがる。キャラ同士が。アカンアカン。というか、これ結構過激ですやん。
どこまでありなのか……。
境界線は着実に動き始めている。書ける範囲が広がっていくのはいいけどね♪
吾輩は考える。
文章でR15って……よーく考えたら意味不明だ。
何を持って禁じられているのだろう。有害図書指定。
ちょっとカッコいい響きだな。有害図書。
ナイスガイになれないといけないからな。それにしても、もはやこういうものって人の気分で決められていそうな気がする。
こういう境界があいまいなものほど怖い。個人の感覚だ。
どうにも太刀打ちできん。やるとしたら、集団での抗議ぐらいか。
闘えR15の戦士達よ! 吾輩はO15だ!
157と似ているが大腸菌ではない! オーバーだ!!
吾輩の年齢が15以上と判明したところで吾輩は寝る。
《つづく》
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