第0-25話 吾輩は謝罪する
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「なぜこうなってしまったかは、神が悪い」
「えぇ、そうですね」
「吾輩は至って真面目に書いていたんだ」
「真剣そのものでしたね」
「おふざけなど一ミリもなかったということだよな」
「ハイ、間違いなく没頭しておりました」
「セバスチャンありがとう」
「どういたしまして」
吾輩はとち狂っている。もうすでにぶっ壊れかけている。
なぜにあんなことを書いてしまったのか。
何故そうなったかは俺にも分からない。
どうしてこうなったかも俺には分かりたくもない。
わかったとしても答えを出したくない。
これは魂の叫びだったのかもしれない。自然と手が動いていた。何の迷いもなく。
最近これを読んでいたいのだ。
【おっさん】俺に与えられたチート能力がセクハラに特化しすぎて辛い件【異世界転生】
ゆうなれば、こいつが悪い。一秒としてキーボードは止まらなかった。スラスラどころではない。多分3分とかからなかったと思う。ストーリもしっかり進んでいる。何の問題もない。
気が付けば、叶さんと相良さんをネタにぶち込んでいた。
あれは櫻井の気持ちであり、吾輩の気持ちではない。
だから誤解しないで欲しい。
そして、デットエンドに出してごめんなさい。
吾輩は考える。
本当に不思議だ。何が起きて物語が進むか自分で先はわからない。
突如として湧いてくるイメージなので、書く状況が変われば全然違うのだろう。
同じプロットを用意してもひとつとして同じものはない。
物語は生き物であるのだよ、諸君。
扱いを間違えてはいけない。
フィクションだ。心にとめておいてください。
吾輩は考える。
もうすぐフォロワーが50を超える。よかよか。
まぁ実働は少ないとわかりきっていても、数は数。満足でおじゃる。
PVは謎増加を続けるばかり。やはりカクヨムに人が増えているらしい。
喜ばしいことだ。
吾輩は考える。
西野を読んでいた。フツメン西野。
いずれレビューを書くつもりだが、西野だ。
やはりフツメンだ。だてに東京外国語大学を目指していない。
それで全てが伝わるのが西野だ。
吾輩は考える。
変態って誉め言葉なんじゃないかって。
人と違う個性なんだよ。変態って。だから変態でもいいんだよ。
ほら、昆虫とかも変態して大きく美しい姿に変わったりするじゃない。
変態は罪じゃない。変態は業じゃない。
変態って素晴らしいよね、みんな!
「旦那、強引ですね」
「ぶっ壊れてきてしまったな。寝るか」
吾輩は眠りにつく。
《つづく》
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