第0-23話 吾輩は読むのもレベルアップ

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「おもろいなー」

「……」

「いやはや、スゴイ! こんな奇抜な!!」

「……旦那?」

「なんだよ、セバスチャン。今いいところなんだ、後にしてくれ」

「……お仕事は」

「読んでからで♪」

「……ダメだ、こりゃ」


ということで吾輩です。

いやー、お仕事をさぼり気味になってきている。ついつい読んでしまう。

おもろいんですよ。読むのも。電撃さんも算入されたこともあるし、公式作品も見ていぬ一年間で増えてる感じだし、あちらこちら搔い摘んでモグモグしていく。


『パンツ温めますか?』というタイトル。ずるいなー。


否が応でも目を引く。このセンス。いいよね。

キャラ設定も濃ゆくて濃ゆくて、ヒロインがストーカーというね。

中々面白そうです。掴みは抜群です。


読みたい衝動も強いっす。



吾輩は考える。

サッカーのW杯目前で代表監督が居なくなる。


なにごとや……。サッカー見てないけど、さすがに不味いだろう。4年後を見据えてやっているのに、2か月前でいきなり戦術変えられてもと。だがしかし、勝てないのであれば帰るしかない!! いや、変えるしかない!!


けど、疲れるだろうな。代表監督とか。

別に自分がプレーするわけではないし、負けたら叩かれるし。

世間様の怖いところである。すぐに叩く。

出来れば、ピコピコハンマーぐらいの優しい感覚でお願いしたいものだ。



吾輩は考える。

大谷……おおたに……おおたにぃいいいいいいい!!


もうねすでにレジェンド確定である。いやー、本当スゴイ。

現地記者も謝罪してましたね。アメリカの高校生レベルだって書いたら、いきなり3試合連発、投げては連戦連勝。手に負えん。

しかも性格も良さそうだし、品行方正な好青年で顔立ちもいい。


神が一物、二物などケチケチせずに全部上げちゃったのか?

とふざけるのもやめにして、称えよう。讃えよう。

彼の努力でもあるし、彼は野球本当楽しそうだから。


彼という人間の魅力を讃えたい。ブラボー(/・ω・)/。



吾輩は気づく。

なんだ……これはぁああああああああ!

まさか……そんな、バカな……なんで、どうして……。


「旦那、ヤバいっすね。やっちまいましたな」

「イヤイヤ、これは……」

「もろ被りっすよ」

「だってしょうがないじゃない! こんなのがあるなんて知らなかったの!!」


ということで、吾輩もろ被り。内容読んでへんから知らんし。わけわかめスープだし。アッチ向いて知らんぷりだし。


「アインツさん、盗作疑惑が浮上してますがお考えをお聞かせください!」

「やめろ、眷属ぅうううう!」


そうです、なんか怪しいやつがいるんです。アッチが先っぽい。



その名も『吸血鬼すぐ死ぬ』。


(ノ∀`)アチャー


どないしろっちゅうねん。こちとら病弱やけん。日光で即死やけん。

あっ、ちなみにニンニクは効かないっす。家系ラーメンにバンバンぶち込むっす。

さらに十字架も効かないです。むしろネックレスにしたいくらいっす。

あとは……吾輩にはセバスチャンがいる!!


「旦……那!」

「セバスチャン!!」


ガシっ!


吾輩たちは眠りにつく。


《つづく》

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