第0-21話 吾輩は勘違いレベルアップをする

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「なんか変わってきてるな。これ」

「えっ? 何がですか??」

「いや、物書きレベルが上がってる」

「今、それは何レベルぐらいなんですか?」

「LV8くらいかな」

「八って……高いんすか……低いんですか」

「高い!……と思う」


吾輩は勘違いレベルアップをする。

今何か来てる。以前とは違う何かこう。得体のしれないものがきとる。

実感ってのはまぁ見返してればわかるのだが、大きく何が変わってきてる。

どこがどうというと感覚派なので、特に根拠もない。

だから勘違いかもしれない。得意の。


遠いと思ってたものが段々身近に感じてくる感じ。

目指す景色がダッシュして近づいてきてるような、そんな疾走感がある感じ。

何言ってんだ、この吾輩は?

気持ち悪い感じでもある。


勘違いで終わりなのか?



吾輩は考える。

最近サントラを漁ろうとするがレンタルショップにないのが多い。


悲しい……。


もうネットで配達とかにしてもらうしかないかな。探すのも結構好きだったんだけど、モノが少なくなるとこういう目に合うのだろう。


悲しい……。


宝探しみたいで好きだったんだけどな。サントラ探し。


吾輩は考える。

カクヨムの作品ちょこちょこ読み始めている。

とりあえず手探り状態であるのだが、ランキング上位さんたちを探しつつ読んでみると以前とは変わってきたのがよくわかる。


ホント変わったなー、カクヨムちゃん!


上手な人が多いなー。勉強になるぜ。本当に。

光る物があるのがようわかるよ。うん、全体的に高いんすね。


なんか他人事のようにも受け取れるが、他人事である。

吾輩のことではないので、吾輩が書いたものでもないし、困ることでもないので。

面白い作品が増えるとうれしいのは当たり前なので。

イチ読者でもあるので。


世に物語が溢れることはいいことである。



吾輩は考える。

物語って本当おもしろい。


世にも奇妙な物語である。ずっと続いてきた人の空想。

それが形になるのだからおもしろい。理論もへったくれもない。

好き放題な世界。それが楽しめるのだからおもしろいだろう。

現実味があるのもいいよね。人生を味わってる感じで。

登場人物の人生とか感覚とか。


共感能力ってやつが働くのだろう。人間に与えられた最高の能力である。


これがあるから物語はおもしろい(。-`ω-)!


「ふんすー」

「旦那、鼻息荒いっす」


吾輩は眠りにつく。


《つづく》

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