そこの君、自炊やろうぜ。

どうして自炊を続けないといけないの？

　こんにちは。

　前回に引き続き自炊のモチベーションについて。

　私が自炊を続けろ続けろと言うのにはちゃんと理由がありまして、まずひとつは『習慣づける』ためです。

　食べ物関連ということでお箸を例に出しましょうか。

　みなさんは何歳でお箸を使えるようになりましたか？　私は覚えていないのですが、小学校の給食はもうお箸で食べていたのでそれ以前でしょう。

　しかし赤ちゃんの頃から使えていた人はいないはずです。オギャーと言いながらお箸を持って産まれただなんて方がいらっしゃったら、ぜひともテレビに出演されてください。

　始めはフォークやスプーンで、それから何度も練習してお箸が使えるようになったのではないでしょうか。

　そして今では意識せずともお箸を手に持てるはずです。持ち方の正しい如何はこの際別としてもです。

　自炊だって同じ。何度も何度も繰り返して、自分の中で自炊という行為のハードルを下げましょう。

　もちろん焦らなくて良いですよ。お箸を扱うよりは難しいですから。

　二番目の理由は『スキルアップ』です。

　残念ながらこのエッセイや料理本、料理番組を見たからといって、あなたが突然料理上手に変身することはありません。知識自体は得られるかもしれませんが。

　どれだけ攻略本を読み込んでも実際にゲームをプレイして敵を倒さなければ、勇者はレベル１のままなのです。

　それでは料理上手ではなくただの『料理に詳しい人』です。悲しいかなお腹も膨れません。

　ではどうすれば良いのか。言うまでもなく経験を積みましょう。

　もちろんいきなり魔王に挑んじゃダメですよ！　スライムからはじめましょうね。

　最後に『デメリットがないから』です。

「なんで俺は料理が出来てしまうんだ！」

　……煽りにしか聞こえませんね。

　単純な話です。いざという時でなくても、料理ができる・できないを比べればどちらが良いかは明白です。そしてできるようになるためには練習が必要。

　ノーリスクハイリターンを取らないのは自由ですが、もったいないですよ。

　どうでしょうか。

　ちょっと一品も積もり積もればです。誰より将来のあなたのため。もう少し続けてみませんか？

　……と言ってもこれは精神論みたいなもの。常にハッピーなら良いですが、人間そうもいきませんよね。

　なので次回からは『技術的に』楽をしていきますよー。お楽しみに。