第4話 生徒会に入りました

帰宅後、まず妹に報告をしに行った。

「瑞希ー聞いてくれー」

「なに?」

「俺、生徒会に入っちまった」

「へぇー頑張ってーー」

こいつ、無関心だな。

「あのーお兄ちゃんはこれから忙しくなって朝一緒にいられなかったり夜遅くに帰ってきたりするんだよ。寂しくないの?」

「うん」

まさか、こんな妹がいるのか!

「お兄ちゃん、気持ち悪いよ」

朝は可愛かったのに、本性はコレか!

「気持ち悪いはダメ」

「はーい」

明日から生徒会の活動だし、もう休もう。

悲しくなりながら部屋で眠った。



目覚まし時計が俺を無理やり起こしてくる。

「うぐぅ……もう、あ、さか」

ぐらつきながら起き上がり洗面所に向かうと、

「おはようお兄ちゃん」

瑞希が歯磨きをしていた。

「起きるの早くない」

「お兄ちゃんこそ」

「いや、昨日言ったじゃん」

「そうだったね、私も今日から部活早いんだ」

「あれ?部活なんだっけ」

「陸上部だけど」

足速そうな顔してるしな。

俺は顔を洗い歯磨きをしてリビングに向かった。

「あれ?朝食が用意されてる」

「ああ、私が作った」

今日は両親が二人とも帰ってこれなかったからコンビニで買って食べようと思っていたけど手が省けた。

「ありがと」

「いえいえ」



学校に着くと会長がもう校門で初めていた。

「おはよう」

「おはようございます会長」

「じゃあ始めるぞ」

朝から持ち物検査から服装検査、大変だった。

そして、事件が起きた。

「おい、またこんなもの持ってきて」

会長のところにいる女子の持ち物に漫画やらまあ今時の女子感のあるものが大量に入っていたらしい。

「いいじゃないですか」

「名前は?というか知っているんだが」

佐上美結さがみみゆでーす!一年A組でーす」

この声、どっかで。

「優等生なのにな」

「モテる割にはバカっぽいよね」

「もうやめようぜ」

近くから聞こえた。

「さ、佐上さん?一年生なんだ、じゃあさ、俺、小野原學って言うんだけど、生徒会の書記一緒にやらない?」

なぜか咄嗟にそんな言葉が出た。

「いや、面倒なことは嫌なんで」

「それいいな!佐上、書記になれ、そして叩き直してやるよ!全部」

会長はマジな顔して言った。

これっていい展開なのか?

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