私は、友達を好きになりました。

@AAAkyoka

第1話今年で最後の中学生

(眩しい日差しが、カーテンの隙間から溢れ出る、雨上がりの春の朝。

今日は、春休み開けてはじめての登校日。)

「ゆうちゃーん。起きなさい朝よ。また、叶恋ちゃん待たせちゃうじゃない。」

(母が、部屋へ入ってくると、ベットでグズる少女を起こしながらカーテンを開ける。

外は、雲ひとつもない晴天だ。)

「んー…。お母さん、朝ご飯何?」

「今日は、早起きしたからホットケーキ♡」

「やったー(棒)」

「いいから、とっとと起きなさい。まったく、いつになったら自分で起きれるんだか…」

(母はぐちぐちと文句を言いながら部屋を出た。ベットの上で寝ぼけ面で座っている少女は、ベットから起きると、制服に着替えて、部屋を後にした。)

「やっと起きてきた。あなた遅いから、お兄ちゃん先に行ったわよ。」

「あっそ…牛乳あとちょっとしかないじゃん。今日買い物行く時買ってきて。」

「その事なら、お兄ちゃんに言われたわー了解積みよー。」

「ふーん。」

(少女は、少々曇った顔で、朝ご飯を食べた。)

ピンポーンー

「あっ叶恋ちゃん来ちゃった。」

「ブォッフ…ちょっもうこんな時間だし。もー行く。」

(少女は、牛乳を吹き出しそうになりつつ、堪えて、制服で口を吹き、慌てて準備をして、走って玄関まで行った。)

「ご飯はー?」

「もー来ちゃったもんいらない。」

「だから早く起きてっていっ…」

「行ってきまーす。」

「たのに…はぁったく。」


「ごめーん。行こか。」

「うん(笑)おばさんに、また怒られちゃうよ。」

「あーいいのいいの。」

「そっかアッハハ…」

(叶恋はそっぽむいた)

「お兄さんは?」

「…知らない先にいった。」

「そうなんだ。」

「…。」

(そのまま、二人はほとんど会話をせずに学校へ着いた。)


叶恋…今日もお兄ちゃんの事ばっか気にしてる。

いつもお兄ちゃんばっか…

「えぇー温かい風が春を感じさせる…ええ」


また校長の長い話だ。だるい


「次は生徒会長の話。」

「みなさんおはようございます。いよいよ、…」

あっ叶恋。


生徒会長だったな。

前に立の昔はあれほど恥ずかしがってたくせに。成長したんじゃん。

って私は親か。

叶恋って普通に女の子として見ると、改めて可愛いってか美人だよね。

目鼻立ち整ってて、オマケに成績優秀で優しくて、身長低いし男子受けいいし。

でもまぁ自慢じゃないけど私の方が実はモテてるだよな…(ケッ

ってダサいダサい。


でも、誰も知らない叶恋を私は知っている。

今日の朝だってさ…あんな顔して。


お兄ちゃん高校生だってのに


叶恋は…昔から


「お兄ちゃんが好きなんだよね。」


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