第16話最終電車、タナトフォビア、埋立地

あら、間違えちゃった。耳だわ、これ。

いつもタナトフォビアに苦しめられていた彼が選んだ事。

それは私に聞く事だった。

あの時は、それもいいかなと思ったけどね。

でも、自分で知った方がいいと思うわ。

ねえ、聞こえてる?

どうだった?

埋立地発、最終電車。

残念だけど、耳は話す事が出来ない。




***



タナトフォビアって……。

今回も死の匂いが漂ってきました。でも、あえてそうじゃなく?

帰ってすぐだったので、頭が切り替わってません。

でも、ある意味いつも通り?


埋立地は埋立地だよ。埋めたか、埋まったか。海の底に沈められたか……。どちらにしても浮かばれない。

最終電車は戻れないイメージ。疲れている人が多いイメージ。昔はよく乗ってたものです。

問題は、タナトフォビア。

死んだらどうなるというのは、永遠の謎ですね。それが宗教観にも結び付くのでしょう。人間は想像することのできる生物です。死後の世界を想像して、その恐怖を克服するには、そこにあるものがはっきりしていることだと思います。


誰かに聞くわけにもいかない。

自分で確かめるわけにもいかない。確かめたとしても、言わないと確かめたかどうかわからない。


目と耳と口が必要。


そこで、死ということから、埋めちゃいました。関係性はどうなのでしょう。

そんなことを考えていると、こんな二人が生まれました。

愛の形は人それぞれですね。

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