ターザンのいし

 亡くなったにゃんこのミヨちゃんを思わせるので母にリソグラフを買った。なのに、開けずに見もしない。

https://ameblo.jp/de-bu-rin/entry-12363182451.html

「無駄遣いして全く!自分の置かれた状況を分かっているの?」

三途の川の手前で、ばーちゃんと父によろしくと言われたからね。本棚の上に飾っておけば気づくでしょ。ミヨちゃんに似ていると。

「何を見ているのかしらねっ」

て。あなたの旦那と母ちゃんと一緒できっとこっちを覗いているんだよ。

作者の方が自筆のお手紙添えてくださった。有難し。

 昨日から母が来る。

「あらこれ良いわね。どうしたの?」

あなたが開けもしなかった奴です。

「ミヨちゃんがいなくなったでしょ。池の金魚とか狸がとってって居なくなっちゃったのよ」

野良狸?

「お父さんもよく暖まってる狸追い払ってたわよ」

ポンポコ?翌朝。

「荷造り終えたわ。リソグラフ、キャリーバッグに入ったわよ」

はいはい。ありがとう言わないのね。さすがターザンのいし。婆ちゃん、父、これで良いんだよね?娘、妻は元気です。息子はつらいよ。

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