Me Too


私も言いたいよ。

若い女性の手が私の股間に伸びる。縮こまる私自身。

「大分でたわねね」

何の達成感だろう。出させたわねという自分の満足感か。一仕事終えて去って行く。一方でこみ上げる苦しさ。


別の女性が来る。

「今日も頑張りましょう」

何をだ。私の尻を露わにして局部を露出させる。菊の花。あろうことか指を這わせ、いくわよでむんずと中まで挿入してくる。耐えられず脱糞することになる。

「赤ちゃんの頭一つは出たわね。だいぶため込んだものね」

彼女の達成感と裏腹に、私は気持ちが悪くなり、血圧低下。熱くもないのに冷や汗でびっしょり。屈辱の床につく。


時空が大事だと主張してきた。わきまえれば文脈が異なっても対処できる。障害者は自分で排泄できない。おむつをするのは当たり前、便も自分では出せず、看護師さんとの共同作業だ。若い男女なら違う文脈もあるだろうが、じじいの障害者と看護師の話だ。介護の場は文脈が違えばどきどきする場だ。だが羞恥を含む共同作業の場なのである。

私は看護師、介護師とともに。

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