Me Too
私も言いたいよ。
若い女性の手が私の股間に伸びる。縮こまる私自身。
「大分でたわねね」
何の達成感だろう。出させたわねという自分の満足感か。一仕事終えて去って行く。一方でこみ上げる苦しさ。
別の女性が来る。
「今日も頑張りましょう」
何をだ。私の尻を露わにして局部を露出させる。菊の花。あろうことか指を這わせ、いくわよでむんずと中まで挿入してくる。耐えられず脱糞することになる。
「赤ちゃんの頭一つは出たわね。だいぶため込んだものね」
彼女の達成感と裏腹に、私は気持ちが悪くなり、血圧低下。熱くもないのに冷や汗でびっしょり。屈辱の床につく。
時空が大事だと主張してきた。わきまえれば文脈が異なっても対処できる。障害者は自分で排泄できない。おむつをするのは当たり前、便も自分では出せず、看護師さんとの共同作業だ。若い男女なら違う文脈もあるだろうが、じじいの障害者と看護師の話だ。介護の場は文脈が違えばどきどきする場だ。だが羞恥を含む共同作業の場なのである。
私は看護師、介護師とともに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます