第4話 アテナ

「そう言えば・・・女神様、何と及びすれば?」


「えっ・・・えっと・・・女神様・・・じゃ他の女神と会った時に不都合ですよね・・・そう・・・ネームレス、と呼んで下さい」


何か本来の名前を隠す必要があるのだろうか。

そう言えば・・・


「分かりました・・・高名な神様だったりします?」


「・・・何故そう思いましたか?」


「先程、オーディンの名前に対し、彼、と」


ネームレス、と名乗った女神は溜息をつくと。


「これも何かの縁です。他の人には言わないで下さいね・・・私の名前はアテナ、貴方も聞いた事があるかも知れませんね」


「・・・アテナ様でしたかぁ・・・」


そりゃ聞いた事あるって。


「この世界は、単独で世界を持てない神々が作った遊戯場・・・レジャースポットの様な場所です。神々の順位的にはお世辞にも高いとは言えないので・・・中級以上の神が来ると、周りを萎縮させるか、取り入ろうとしてくるか・・・どちらにせよあまり良くないので、絶対にばれないようにして下さい」


「分かりました」


「稀に、高名な神が来る事もあるのですが、基本潜んでいます。後は・・・ついでに宣言しておきますが、私は別に高みを目指してはいないので、基本的にあまりサービス的なこともしません。バランスを崩してしまいますしね」


神が、ぺらっと、クランの設定を見せる。

クランスキル、と記載された所が、右下に0/A9REと表記されている。


「神力に応じて、クランスキル・・・経験値アップとか色々付け、子らが恩恵を受けるのですが・・・当面は空白にしておきますし、強力なスキルを付ける予定もないです。・・・数字バグってしまっていますしね」


「貴方が高みを目指すのであれば、このクランを抜け、別のクランに入って下さいね」


「大丈夫ですよ。既に最初の段階で躓いたので、のんびりやる予定です」


つと、目を反らすアテナ。


「では、毛布買ってきますね」


結局、100円均一的な店があり、そこで500ゴールドで売っていた毛布を買った。

勿論、それは自分で使った。


--


パンを購入して朝食を済ませ、残りのお金はアテナに渡す。

魔石も渡そうとすると、


「それはギルドで渡して頂けますか?クランに所属した状態で魔石を売れば、クランに功績が入る仕組みらしいです」


「了解です」


さて・・・今日も頑張りますか。


***********

2018/05/12

500円で→500ゴールドで

ご指摘有難う御座います。

円では購入出来ません。

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