兆しの後

冬野 快

兆しの後

夢を星に願うのは いつも空にいるからで

夢を星に願うのは、決して届かないものだと

そういうものだと知っているから


君が隣にいてくれたなら

僕はどんな顔で笑うのだろう

君が隣にいてくれたなら

僕はどんな顔で泣くのだろう

今はまだ届かない君は

どんな顔で泣いているのだろう


兆しの後 鏡の向こうへ旅立った君へ

いつか必ず会いに行こう それが僕の償い

兆しの後 鏡の向こうへ旅立った君を

世界が忘れてしまわないように


夢を星に願うのは もうおしまいにしよう

夢を星に願うのは 決して届かないものだと

そういうものだと思っていたから


君が隣にいてくれるなら

僕はどんな風も越えるのだろう

君が隣にいてくれるなら

君が隣にいてくれるなら


兆しの後 鏡の向こうへ旅立った君へ

いつか必ず会いに行こう それが僕の償い

兆しの後 鏡の向こうへ旅立った君と

同じ景色を見ていたいから

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