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狩理に同情的な人が多いけど、
個人的には一ミリもかわいそうとは思わないかな
社会的地位や悲惨な境遇は無関係な人間を傷つけていい理由にはならない
犯罪者の息子だからとか関係なく、あんたの魂が腐ってるんじゃないのか?
真も同様。たとえ社会に振り回される被害者なのだとしても、どうしても被害者には見えません
作品のテーマと乖離するかもだけど、ザマアしてほしい
実際、今回の件、どう落とし前つけるつもりでしょう?
暴行、監禁、禁止薬物使用、通報隠蔽……いくらディストピアでも、なんのおとがめもなしだと流石に引きます
正直、最悪の世界ですよね?
北斗の拳の、力こそすべてな社会の方がまだマシに感じます
僕がバトル好きの男だからかもしれませんが、肉体的にも精神的にも勝ち目のない相手に踏みにじられるのは理不尽だけど、まだ納得できるんです
弱肉強食(物理)。幼稚で原始的かもしれませんが、人間もまた動物の一種ですし、本能的に仕方ないと感じてしまう
いささか中二病じみた、現実離れした発言かもですが、銃があれば殺せてしまう程度の相手に屈したくないのです
作中では、そういう理不尽がまかり通る社会になってしまっている。悪夢以外の何者でもありません
ターミネーターを過去に送って高柱猫を暗殺した方がいいんじゃないかと(笑)
胸がモヤモヤするのに読むのをやめられない……作者さんの筆力に脱帽しきりです
人間未満と人間を区別するところが、実に人間らしく愚劣で醜悪に感じます
人間の定義なんてのは、
「上等も糞もなく、我思うゆえに我ありでいいじゃないか。どうせ皆、たいした生物じゃないんだし」
が私見ですので。人間の活動なんて宇宙規模で捉えたら、ちっぽけなものなのに、それに特別な価値や意味を付加しようとして、些細な要素で同族を排斥して……本質は石器時代からなにも変わってませんね
長々と失礼しました。これからも執筆がんばってください!
作者からの返信
読んでくださったこと、また感想をいただいたこと、まずはまことにありがとうございます。読んでいただいたかたの感想で、こちらもいろいろと考えたりもして、励みに直結しております。
本作の、とくに第七章というのは、ある種問題提起の章でもあります(おそらく読者のみなさまにもご明察いただいているところだとは思いますが……)。
幸奈が理不尽に「人間未満」とされた背景には、また多数の、そしていろいろな理不尽というものが控えていた――そのうえで、
「だから」、彼らもかわいそうだった。
「それでも」、彼らのしたことはゆるされない。
お読みいただいたかたのお気持ちが、どちらかになるのかなあと思いながら書いている章でもありました。
私自身がそれ自体に明確な答えを与えられているわけでは、けっしてないのですが、
すくなくとも、春と幸奈の答えというのは、明確にではないかもしれませんが、かならず透けて見えるほどにはふたりはどこかにたどり着くはずです。
いちおう私は作者の立場ですが、書きながらもいつも思います。理不尽の背景にはたしかにまたべつの理不尽があるかもしれない。「だから」と思うべきなのか、「それでも」と思うべきなのか。
おっしゃる通り、人間が人間であることはずっと変わらない。もし人間ではないのなら、それは人間ではないのだから究極、人間には「関係ない」。
それくらいの気持ちで書いております。とことん、人間というものをみつめられたらよいなあと思いながら日々書いております……。
こちらこそ長々となってしまって恐縮です。
応援もありがとうございます! これからもがんばります。今後とも、アゲインをぜひともよろしくお願いいたしますね!
楽しく読ませていただいております。
皆が、制度の被害者なんですよね。
ただし、狩理くんは、幸奈を人犬にした点に於いては明確な加害者でもある。
狩理君に対して、(父親の事を初めとして)彼を取り巻く境遇には同情を禁じ得ないですが、幸奈を人犬にした一点だけは許されない事と、私は思います。
ですので、『狩理くん(3) たまらない 』でのコメントが「今さらそんな事言っても何の慰めにもならない」と考え、あの様になりました。
すみません。
mnega856さんのコメントを読ませていただいた後に書いておりますが、
私は、「それでも」狩理くんは許せない。被害者ではあるけれど、他に選択肢は無かったけれど、それでも幸奈を人犬にする事に同意したという選択だけは許されるべきではないと考えます。(だから、彼の発言が全て泣き言に聞こえるんでしょうね)
作者からの返信
いつもありがとうございます。
「それでも」ゆるされない、ということですよね。
私もその点にも同意いたします。
ひとはみななんらか罪があると私は思っているのですが、
判断をして、決定をできる立場のがわのほうがつねに罪が重いと、そうも思っております。
幸奈にも罪はありました。春をはじめ、さまざまなひとたちの気持ちや生活や将来を踏みにじっていきましたし。
けれども、いかに幸奈にも罪があっても、
判断と決定をしたのは狩理をはじめ南美川家の面々です。そして、狩理はきっとその罪にそのなかではいちばん敏感だったのでしょう。
すくわれないなあ、と作者ながらに思ってしまいますが、すくわれてほしいですよね……それも、本音です。