第8話 そんな事より魔法でスペースコロニー作ろうぜ!

「我々が生き残るためには、かの帝国と戦うしか無い!」

「うぉおおおおおお!!!」国を揺るがす歓声が響く。


・・・・・

いや、ちょっと待って。

そもそも魔法のある異世界なら資源獲得で国と国が争うより、衛星軌道上に進出して太陽光発電した方が資源的にも国富な意味でも早くねぇか?

難しい地理条件で開拓するより、24時間照明つけっぱの宇宙空間で作物育てた方が不作とか関係ないし、めっちゃよくね?


そもそも軍事目的でも飛行機作った方が風魔法で攻撃するより効果的じゃん。

上空から石をばんばん落とすだけでいいんだもん。飛行機が離陸するには単位面積、単位重量あたりに発生するエネルギーがある臨界を超えないといけなかったけど、魔法にはそういう制限無いじゃ無い。人気の中世の技術水準でもヨユーで飛べるはず。

単位時間あたりのエネルギー発生量考えたら、風魔法で1人倒す位のエネルギーでセスナクラスの飛行機だったら一日中飛べそうじゃん?


それになりより周囲の無理解にめげず、異世界最初のヒコーキ乗りになるって萌えない?

初めて上空から世界を眺めて「なんだこれは!」と感動する姿など、いずれアニメ化になった際に盛り上がること必至<その前にどうやってアニメ化するほど人気出す気だ。


そして一端空を飛べるとわかってから人類が月にいくまで70年かかってないぜ。

魔法アシストなら成層圏を越えるのに10年、衛星軌道まで20年程度で到達できよう。

そうなりゃ衛星都市(文字通りの衛星にある都市)まですぐですよ、すぐ。


そしてそこまで来たら次は宇宙っすよ、宇宙!当然テザー使ったスカイフックしかねぇ!(断言)


スカイフックって衛星軌道(静止衛星よりはかなり低い軌道ですが)から長さ50km位伸びた回転するエレベータみたいなもんなのね。そうすると地球の自転とスカイフックの回転と衛星の速度が上手いことかみ合って、マッハ12程度で地上10kmあたりで乗り込める。

そしてそのスカイフックの中を上っていくと、あっという間に(?)熱圏、外気園までいける。(高コストなロケットを用いる必要がなくて、宇宙に出るのに、効率的なジェットが使える)


まぁそういう細かい理屈はともかく飛行機で飛んでいる少年少女が遠くにそびえる回転する円柱(長さ50km、幅500m、空気中でジェット=雲をもうもうと出しながら)を見て燃える!というシーンなど実にジュブナイルで燃えないでしょうか。アニメ化されたら盛り上がること必至な絵でしょ<その前にどうやってアニメ化するほど人気出す気だ。


で、なんでこういう世界がいいのか、と考えると、たぶん成層圏から宇宙空間に魔獣の生態系を構築する事が可能だから。

衛星軌道(移動用カタパルト内蔵)を駆使しして、30mに渡る巨躯でありながら、地上から宇宙空間まで生息する大蜘蛛!

成層圏のテザーフックに棲み着く巨竜!

萌える・・・・!!


そしてある種の個体はスペースコロニーを巨大な宇宙船として他の恒星系まで乗り出そうとしている!

たまらん!!萌える・・・・っ!!



大体異世界にはオリハルコンやらミスリルやら謎組成材質がてんこ盛りであるんだから技術的ハードルは遙かに低いのです。

だれかこういうのアニメ化してくれませんかねぇ・・・・・ちらっちらっ(読者の皆様を横目で見る)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る