第7話 スキルって、結局スキルに脳内をいじられてるよね
飛翔斬撃が飛ぶ。キマイラの最後だ。
脳内にインフォメーションが響く。
「斬撃スキルが上昇し、剣技スキルと統合されました。
新たに剣闘技スキルを取得しました」
・・・・・
いや、ちょっと待とうか。
まず、スキルって基本的に「脳内で起動を意識すると立ち上がる能力である」訳よね。
つまり脳内の回路が新たに発生している訳っしょ?それスキルに脳内いじられてないすか?
たとえば剣技スキルを遂行する為には
1.脳の「これやりたい」という意識
2.その意識と、スキルを遂行する器官を紐付ける脳からスキルへとつながる回路
3.スキルを発生させる器官
が必要で、更に「これやりたい、という意識」は妄想と区別せんとあかんのよ。
かなり高度な判断力をスキル回路が内蔵してないとまともに機能しないじゃん。
それをレベルがアップするだけで脳内にそういう回路を生成すんのよ。
スキル怖くないか、これ。(注)
「意識」と「スキル」が連動する為に、意識を司る部分の結線をスキル「が」変えられる、という事はスキルは「意識」すら変えてしまう、つまり人間は「スキル」の奴隷なのだ!
・・・・という人類家畜テーマだとあんま楽しくないすよね。
逆にスキルは別種の生命で、共生しているがまれに支配してしまうタイプのスキルもいて、人知れずスキル同士で戦っている、という「20億の針」(ハル・クレメント)タイプの方向はどうだろうか。
圧政を敷く帝国とスキル群に立ち向かう主人公と意思を持ったスキルたち、という方向とか面白そうじゃん!
この場合、たとえば圧政を敷く側がスキルを食らうタイプで、残ったのはへっぽこスキルだけ。そのへっぽこスキルを駆使して戦う主人公たちとかどうか。
「煮物を上手に煮るスキル」と「井戸水を上手に汲めるスキル」を駆使して戦うとか。なおどうやってぺっぽこスキルを有効活用するかは読者の宿題としておきます<それ実は何も考えてないだけですよね。
(注)スキルの意識改造ってかなり相当猛烈に脳内いじってないとまずいですよね。
たとえば。
ボケたらどうすんのよ。ボケ老人が癇癪起こすとそこら中に斬撃が飛びまくるわけ?
恐ろしすぎねぇ?(笑い)
そういう事が無くいようにする為にはかなり相当猛烈に脳内をいじらないといけない。
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