第3話
仕事を終え、別館にある部屋で休んで
いた。
(私、まだ働き始めて3カ月しか
たっていないのに)
美紀さんから聞いた話だが、私を
採用してくれたご主人様は今まで
自分の近くに使用人を置く事は
しなかったそうだ。そう聞くと
尚更自分に務まるのか、疑問に思った。
約束の時間の10分前にはご主人様の
部屋につき、ドアをノックして入る
と真ん中に立っていた。
「よく来てくれたね、待ってたよ。
大まかな内容は聞いたよね」
「は、はい。専属使用人になると
聞いております」
私が緊張していると、ご主人様は
優しく接してくれ、場の空気を
和ませてくれた。
「じゃあ、明日からよろしくね」
「はい。よろしくお願いいたします」
挨拶を済ませると礼をして、部屋から
出た。
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