第2話
「希美さーん、ちょっと来てくれる?」
「はい」
私は高宮沙希、18歳。訳があって
この西条家に使用人として働いている。
今はリーダーの美紀さんに呼ばれた
ところだ。
「希美に朗報があるの!!
何と、ご主人様の専属使用人に
なる事が決定しましたー」
「えっ、えーー」
美紀さんはとても喜んでいるが
当の本人は、驚きを隠せない様子だった。
「今日の19時間に顔合わせがある
からね、遅刻しないように」
「は、はい!!」
期待と不安を胸に抱えて、まだ残って
いる仕事に励んだ。
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