第4話神の縁結び
東京にある某区T神宮。
巷では『恋愛成就・縁結び成就』と言われている。
ある日東京にある某博物館で開催されている展覧会へ観に行こうと電車に乗ろうとする。
電車へ乗ろうとした時ふとそのT神宮を思い出す。
無性にどうしても行きたくなってくる。
まるで、某有名テーマパークへ行く日を楽しみにしていたかのようなテンションになる。
ワクワクが止まらないのだ。
東京へ到着し、まずは目的の博物館で開催しれている展覧会へ向かう。
しかしあのT神宮のことが忘れられない。
行きたくて行きたくて仕方がないのだ。
展覧会見学中も気になって気になって仕方がない。
とうとう我慢できず、展覧会を観終わった後に行ってみることにした。
T神宮到着。
鳥居をくぐり一礼。
すぐ横の手水舎で身を清める。
山門をくぐり境内へ…
本殿へ参拝。本殿横にある小川はとても清々しいスッキリした印象。
心地いい。気持ちがいい。全身がミントで覆われた感じになる。
写真を撮ってみる。
すると本殿に掲げている幕に光が反射し神々しくみえる。
さらに中央を見ると男性が柄杓を持ち、寄り添うように女性は十二単を着ておりまるで平安時代の様な格好をしているように見えた。
これを後日中年男性理事にみせる。
「……これー。お前結婚するんじゃないのか??」
突拍子にもなく、私には交際している女性もいなく、寧ろその予兆すらもないのだ。
不思議な写真だなとその時は思っていた。
その夜。
『神様に呼ばれる』とネット検索。
すると某県某村にあるT神社のホームページに目が止まる。
ここの神社は『神様に呼ばれなければ行けない神社』として有名なのである。
またもや、行きたくて行きたくてどうにもならないワクワク感が出てきてしまった。
その晩また不思議な夢を見た。
地元の神社の階段を登ると見たこともない拝殿が見えてきた。
そこから知り合いの神職が降りてきて『回してご覧』と 三方を差し出した。
上には紙の上に小さな金色の丸いのが6つ固まっていた。
それをグルグル回したところで目が覚めた。
この夢はなんだろう。。と。
あとで調べると、なんとその夢で見た6つを半分にするとそのT神社の神紋だったのだ。
これは行かなければならないと。。
この神社は場所も場所で日帰りで行くのも大変な場所だ。。何しろ飛行機で行くのだから今までの場所とは訳が違う。
必至で職場に説得。
普段は休みは週1しかなく、大型連休で休めるような会社ではない。。
許可はもちろんおりなく。。
ズルズルと三ヶ月ほどが経過。
とうとう我慢できず、日帰りで行くことにした。
仕事を終えた後、飛行機の朝一便目で行くために東京で一泊。
翌日羽田空港へ。
いざ現地へ。。。
この後に起きる出来事も不思議なことばかり起きた。
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