第2話 山道
神社を参拝し、右に行くと山道がある。
この山道を上ると山頂がある。
道のコンディションとコースはおだらかで、山頂手前には奥宮がある。
この奥宮手前が少し勾配だ。
山道を歩いていると、あたりは誰もいないはずなのに、話し声が聞こえてくる。
『キタキタキタ。キタキタキタ。キタゾキタゾキタゾ。キタゾキタゾキタゾ。キタキタキタ…』とエンドレスで聞こえる…
まるで私が来たことを知らせあっているかのよう。
あたりの視線も強く感じる。
不思議な感覚だ。。
見えない話ではあるが、私はやはり『第六感』的なものが強いようだ。
周りの不思議な雰囲気を感じとり、声が聞こえるというタイプのようだ。
過去にも何度も似たような経験をしている。
『キタキタキタ。キタキタキタ。キタゾキタゾキタゾ。キタゾキタゾキタゾ。キタキタキタ…』
という声も山を登っていく度に大きくなる。
やがて…『キタゾーーーー!』
との叫び声が聞こえる。
私は何事かと思いびっくりした。
すると誰からか声をかけられる。
『ヨーキタヨーキタ!ヨーキタヨーキタ!…』
『ヨーキタネー!ヨーキタネー!…』
の声を周りからかけられる。
O山に住まれる神々だ。
やがて奥宮に着いて参拝。
奥宮からも『ヨーキタヨーキタ』と言われる。
山頂まで行って下山。
次回から神社へは、定期的に山頂までは行かずに、奥宮まで行くことにした。
私はこの事をキッカケにO神社へ行く度に更に第六感的なものが次第に強くなった。
ある日のこと…
山を歩いていると後ろから男の子声で『あの人はだれなの??』と疑問の声が聞こえてきた。
すると男性の誰かがいたのだろう、こう答えた『あの者は我々が守らなければならない一人なんだよ。』と答えた。
男の子は『ふーん。そうなんだ。』と不思議そうに答えた。
山から戻る。
車に乗り込んだらあることに気がついた。
弱い電流が流れているかのように両手が『ビリビリ』とするのだ。
同時に私の周りからも囁き声がより強く聞こえてくるようになる。
自分でも『とうとう幻覚が…精神病にでもかかったかな』と不安を覚えた。
しかし、このことがきっかけで更なる不思議な事はなことが次々と私の身に起こるのである。
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