その29

夜が明けた。


戦士たちの仮初めの休息。


ダウンヒルの社員さんたちも文芸部員たちもなんとかギリギリで仕上がった再建計画案の配布用資料を枕にしてザコ寝している。


談話室の簡易スクリーンに映し出されたパワポのサブタイトル画面が朝日の差し込む壁面にキラキラと浮かび上がっていた。


『文芸部のような出版社に!』


債権者集会、やってやろう!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る