その6
そんな訳で、日を一日重ねるごとにわたしのユズル部長への好意は増幅し続けてきた。
けれども。
今わたしは怒りで脳の毛細血管がブチ切れそうだ。
「何でですか! ユズル部長!」
わたしのあまりの剣幕に部室の空気が凍り付いた。これがEKなら、客に向かって、「死ね!」と怒鳴ってしまうほどの激情とはこんなものかもしれない。
生まれて初めてわたしは人に怒鳴りつけた。
しかも、あろうことか、大好きなその人に向かって。
・・・・・
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