10日目1/4
もう一度ぼくは、昨日メアさんに案内された場所に来ていた。
今は誰もいないけれど、もうすぐ、そして必ず、来ると確信していたからだ。
待つこと五分くらい、メアさんが来た。
「メアさん……!」
「こんばんは、裕司くん」
挨拶の後、足音が響く。振り返ると、メイちゃんがいた。
「メイちゃん……!」
「こんばんは裕司くん。姉さん、今日こそは覚悟して!」
「それはこっちの話よ、メイ」
メイちゃんは宝剣を、メアさんは宝杖を取り出す。
「行くわよ、姉さん!」
「来なさい、メイ!」
そして、三度目の決闘が始まった。
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