面白いメディアの死なない理由

面白いメディアの死なない理由

可愛い犬や猫の

爆笑しそうな物や事の

文章や写真、動画やメッセージ、

皆はその中に浸っている。

抜け出せないほどに浸っている。

日常のストレスに対応するという、

輪廻する娯楽と圧力の一環という、

くだらない知識に付き合うよりも、

よりくだらない物（メディア）に、僕らは選ぶ。

残念だが、

面白い写真の圧迫力は取り消せない。

と若者たちはいう。

残念だが、

時代遅れの文学などに興味がない。

と若者たちはいう。

残念だが、

淘汰されるのはあんただけよ。

と若者たちは鼻高く言いまくる。

そんな生活に慣れてこその頑固さ、

まるであんな小さなものに心が囚われていいと

人間性を自ら捨てる。

脳は働いているのに、

脳は働いていないようにしたい

と願っているような頑固さ。

両手足は万全なまま、

それでも効かないようにわざと。

いいのか。

できるのに、チャンスを捨てるのが？

いいのか。

できないことは、一生できないままで？

喜ぶのか。

老けたときに死の床で振り返る時？

嬉しいのか。

君は君だけのために生きたという人生で？

面白いが、

脳筋肉に栄養を与えないメディアは死なない理由は、

人間たちが自ら人間を止めたと

決めたからじゃないか。

面白いが、

脳筋肉に栄養を与えないメディアは死なない理由は、

心が冷めて、凍って、

硬くなって、動けなくなったんじゃないか。

そんな難しさにどきどきする能力を

失っていいのか。

難しい事なら、全てを他人に

任せていいのか。

僕にはできない。

傷つけられても、

決して、僕は、

熱く生きていきたいんだ。

氷山に吹く強い寒風に消されることのない

小さく燃える火のように

僕は、

熱く生きていきたいんだ。