第七章

第七章

てんたちを尻目に、杉三は、みそ汁を飲んだり、鯉の洗いを食べたりしている。

かぴばら「す、杉ちゃんは、よく食べる。」

杉三「だって、食べておかないと、何もできなくなっちゃうから。」

かぴばら「た、大食漢なんですか。」

杉三「いや、馬鹿だから、食べることだけはしっかりしている。」

その時、どかどかと廊下を走ってくる音がして、戸を叩く音も聞こえてきた。

てん「いったいなんでしょうね。」

声「ごめんくださいませ。」

杉三「忘八さんか。何回も言ってるけど、新造さんたちに用はないからな。どんな手を使ったとしても、体を売るような商売には、手を出さないよ!」

声「違うんです。そういう事ではなくて、どうしてもお詫びしたいというので、、、。」

杉三「うるさい。ご飯くらい食べさせてくれ。もう、遊女さんのお世話になるにはごめんだよ。」

声「そうじゃなくて、皆さんのことをお話したら、この子たちが、一度だけでいいから、お目にかかりたいと言ってきかなかったので、連れてきてしまったんです。」

杉三「この子たち?禿か?もう、そういう人には用はないよ。帰ってよ。」

てん「杉ちゃん、戸を開けて。」

杉三「でも、いいのかな。」

かぴばら「もし、何かあったら、ぼ、僕が何とかしますから。」

杉三「そうか。でもね、あんまりいっぱい連れてきたら、部屋に入りきれなくなるから、気を付けてくれよ。」

杉三が戸を開けると、そこにいるのは、忘八と、先ほどの新造、さらに、十人ほどの女性たちで、皆厚化粧をし、衣紋を大きく抜いているものばかりであるので、全員女郎であることもわかるが、

杉三「あれ!あれえ、みんな中年ばっかりじゃないか!どういうトリックで年を誤魔化しているんだ!」

てん「そうですよ、杉ちゃん。わたくしは、彼女の話を聞いて、直感的にそう思いました。」

かぴばら「こ、ここでは、ほとんどの人が年齢詐称ということになりますね。そ、そうなると、もし、取り締まりがあったら、直ちに取り潰しにあたるのは明白ですね。」

忘八「申し訳ありません!大都督とはつゆ知らず、本当にご無礼をしてしまいまして、、、。」

杉三「あーあ、とうとうばれちゃった。」

てん「いいえ、事情を聴きましょう。彼女たちは、わたくしたちが知っている以上に、憂いているのかもしれません。」

杉三「それ、どういう意味だ。」

かぴばら「す、少し黙ったらどうですか。」

杉三「わかったよ。」

女郎「あたしたちは、どうしても生活費が足りなかったら、女将さんにここで働かせてもらいました。確かに、汚い仕事に見えるかもしれませんが、女にとって、一番効率よく稼ぐには、ここにいるのが一番だったんです。それにもう、こんな年になりますと、工場で働くにしても限りがありますし、、、。」

女郎「普通の子供さんを持てるのであれば、ここまで来ることはなかったと思いますよ。でも、おつけの子を持つと、そうはいかないんです。普通に学校に行かせることもできなくなるわけですし、私たちは、手伝い人を雇うことも経済的にできないんです。だから、ここで働かせてもらうのが一番だったんです。」

女郎「それに、ここにいれば、同じ事情を抱えるお母さんたちとやっと言葉を交わせるようにもなったんですよ。村では、こういう事情を抱える子供を持っていると、冷たい目で見られて、気ちがい子供の母親としか見られないけど、ここであれば、同じ目つきでにらまれてきた経歴を話しても、子供に殴られたことを、教育不足と非難することもなく、皆さん、同じ仲間だとして認めてもくださいますもの。だから汚い仕事であっても、あたしたちは、女将さんの下にいたいと思いますから!」

杉三「まあ、確かにそうだけどね、売春というものは、危険すぎるし、女性の人権侵害でもあるんじゃないのか?だって、うちの母ちゃんも言ってたけどさあ、やっぱり、体を商売にするって、非常に屈辱なんじゃないのかな。気持ち悪いとか、怖いとか、そういう気持ちになって、心が病む可能性だってないとは言えない。」

女郎「いえ、ありません!」

杉三「ないの?」

女郎「ええ、私も、ここで長く働いているけど、そのようなことに陥ったことは一度もありませんよ。」

女郎「そういうことができるのは、かえって贅沢というもんです。あたしたちにとっては。」

女郎「ええ、どんなことがあっても、」

杉三「だから何だよ。」

女郎「母は、強しです!」

てんが、顔を覆って涙を流した。

杉三「そこで泣いちゃダメだろう。」

てん「いえ、初めて知りました。母親とはそういうものだと。」

女郎「身分の高い方は、たぶん知らないと思います。でも、私たちは、子育てを、手伝ってくれる人もなく、自身でやり遂げなければなりません。うまく、完遂させればよいのですが、それができないと、修復するための方法論はどこを探しても見つからなかったのです。」

女郎「そうですよ。私たちに残ったものは、子供を育てられなかったダメな母親であるという偏見と、ただ親を罵倒して奇声を上げるしかできない子供のみです。そのような状態でどうやって、村で生活ができましょうか。」

女郎「だから、体を売る商売なんて、何も危険でもないし、怖くもないですよ。それよりも、偏見の目でにらまれ続けたころの生活のほうがよほど怖かったですよ。だって、ここで、確かに危ない目にもあったけど、子供に殴られたときのことを思い出してかわすことができたこともありましたから。」

杉三「だけどねえ、、、。やっぱりね、、、。梅毒とか淋病とかそういうもんもあるからねえ。そうなると、やっぱり危険すぎるよ。」

女郎「いいえ、そうなっても、やり続けるのが、親というものですよ。子供を持つというのは、そういうことでもあるから、、、。」

女郎「せめて、自分の悩んでいることを打ち明けられる仲間を作ることができただけでも、幸せと考えなければいけないのが、私たち、障害を持っている、子供の親という者じゃないですか。そうでしょう?」

てんが、返答の代わりに少しせき込む。

杉三「おい、大丈夫か?無理はするなよ。」

女郎「お願いです!女将さんを捕縛するのと、ここを取り潰してしまうのはやめてください!」

女郎「あたしたちは、女将さんのおかげで、ここで働かせてもらうのができて、働けない子供にご飯を出してやれるのですから。」

女郎「決して、忘八さんではありません。法律上でそう呼ばれたとしても、あたしたちは、女将さんの事を、女将さんと呼び続けるでしょう。」

杉三「なるほどね。忘八さんじゃなくて、徳八さんと名前を変えるといいかもね。しかしね、それだったら、やり方を変えるってことは、できなかったのか?やっぱりね、徳があっても、やりかたが間違ってたら、それはルール違反ではないの?」

忘八「皆さん、もういいんですよ。いくら、皆さんの思いを主張してくれたって、上の方に逆らうことはできませんよ。皆さんがこれまで働いてくれたお代はしっかり出しますから、私が、責任を取り、捕縛されて磔にかかりましょう。」

女郎「磔にかかるのなら、私も一緒にいきます!私たちは、女将さんの下を離れたら、また偏見の目でにらまれる生活が待っているのですから、それだったら、私たちも一緒にかかったほうがいい!」

女郎「そうですよ!そうですよ!」

杉三「すごいなあ。こういう人こそ、こっちの世界で、いろんなことしてもらいたいくらいだ。だって、やり方こそ間違えたが、こんなに大人数の人から慕われるほど徳のある人はそうはいないぜ。きっと選挙で出される輩よりも、ずっと上手に人を動かせるはずだ。」

てん「そうですね。わたくしたちよりも優れているかもしれませんね。わかりました。取り潰しは致しません。」

女郎「じゃあ、このまま、ここにいてもいいということでしょうか!」

てん「一つだけ条件を申しましょう。先ほどの従業員の方にもお伝えしましたが、この建物を遊郭ではなく、旅館として機能させること。わたくしは、売春を合法化してしまうことは、やはり、危険すぎると判断し、認めることはできません。それだけははっきりとさせておきます。」

女郎「でも、他の商売に変えるとしても、他にできそうなものは何もありませんよ。」

てん「いえ、あるのではないですか。女将さんのその指導力と、皆さんが女将さんを慕う強い気持ちがあれば、結託して何か見つけられるのではないかなと思いますが。」

女将「わかりました!お言葉をしっかりと受け取って、必ず、ここを良い店にするようにいたしますことを誓います!皆さんも、これまで通り、協力して店を作り上げていってくださいよ!」

従業員「はい、わかりました。ありがとうございます!」

てん「ええ、今度は間違いをしないよう、気を付けてくださいませよ。」

言い終わって、疲れてしまったらしくせき込んでしまった。

杉三「てん、横になったほうがいい。」

従業員「ああ、何かお手伝いしましょうか?」

杉三「だから、新造さんたちのご用はいらないんだってば。」

てん「いえ、もう、新造さんと呼ぶ必要はありませから。」

杉三「そうか。だったらな、ここを回避して、素顔同盟に行ける抜け道があったら教えてくれ。僕はどうも、この歓楽街を通り抜けるのは、気持ち悪くてたまらない。」

従業員「私、知ってますよ!確か近道があったはずよ!」

従業員「私も、子供が一時利用していたことがあったから、なんとなく覚えてる。」

かぴばら「ち、地図をいただけないもんでしょうかね。方角がわかりにくいので。」

女将「わかりました。今日のうちに地図をかかせます。明日になって、皆さんが退出することになったときに、お渡ししますから、今日はよくお休みくださいませ。この店の営業を継続させてくれて、本当にありがとうございました。」

杉三「そうだけど、遊郭はだめだぞ!ルール違反だからね!」

女将「はい、決していたしません!」

てん「ええ。人間、成功したことは意外に忘れますけど、失敗を指摘されたときのことは、意外に覚えていられるものですよ。」

杉三「てんは無理してしゃべるなよ。じゃあ、もっと健全で立派な店にしてね!」

女将「はい!」

従業員「ありがとうございました!」

と、全員が座礼する。

杉三「さて、ご飯の続きだ。早く食べないとまずくなるからな。」

再び箸を取って、食べ始める杉三。

かぴばら「ほ、本当に大食漢なんですねえ、、、。」

女将「ごゆっくりおくつろぎくださいませ。大変なことがありましたら、すぐに呼び出していただければ、駆けつけます。」

杉三「いらないよ。新造さんたちのお世話になるのは、もういいや。」

従業員「そんなこと言わないで、あたしたちを助けてくれたのですから、お礼位させていただきたいです。」

杉三「いいんだよ。僕らは偉いわけじゃないし、偉い人にもなりたくないもん。」

従業員「でも、皆さん、どこかご不自由なようですし、」

杉三「そういう同情は一番いらない。早く出ろ!」

てん「本当は、そうやって誰かに手を出せると言いますのは、素晴らしいことであると思うのですが、残念ながら、それが良いほうへ向かわなかった結果、遊郭となってしまったのかもしれませんね。」

と、いいつつ、再びせき込む。

杉三「ああ、もう!しっかりしてくれよ!なんか急に進んだな。大丈夫かな。」

従業員「この辺りは、空っ風のせいで、空気が悪いんでしょうね。住んでれば慣れるけど、初めて来た人には、難しい人もいるかも、、、。」

杉三「新造さんたちの顔に塗っているもののせいかもしれないね。もう、こんな気持ち悪いところはさっさと出たい!それとも、ずっとこの悪い空気が続くのだろうか。」

女将「大丈夫ですよ。素顔同盟のあるあたりは、工場も、何もないところですから、空気は澄んでいます。安心してください。」

杉三「わかったよ!地図を頼んだぜ。と言っても、読んでもらうのは、てんと、安禄山に担当してもらうことになるが。僕は読めないので。」

女将「はい、急いで書かせます。」

杉三「よろしく頼むぞ。それにしても、この、鯉の洗いはうまいね。違法な営業だったかもしれないが、食べ物の味はうまいから、みんな悪人ではないなと思ったよ。」

女将「退出するときは、お見送りしますので。」

杉三「だったら、その忌々しい化粧を取ってくれ。どうもその白い顔は、気持ち悪くてたまらない。」

女将「そうですね。もう、忘八ではなくなったわけですから、そうさせますよ。化粧をする必要もないですしね。」

杉三「じゃあ、頼むぜ。あとは、僕らでやるから、手を出さないでくれ。」

女将「わかりました。では、皆さん、一度引き上げましょうか。」

従業員「はい!」

と、一度座礼して立ち上がり、静かに部屋を出て行った。

かぴばら「僕らもいただきましょうか。」

杉三「そうだよ。早く食べないと、まずくなるぞ。とにかく、味はいいぜ。」

てん「ええ、そうしましょう。」

と、布団の上に座りなおして、テーブルまで手で這って移動し、かぴばらに支えてもらいながら、座椅子に座って、箸を取る。


翌日の朝。

戸を叩く音がして、

女将「ご朝食を持ってまいりました。」

杉三「どうもすみませんね。そこに置いといて。」

女将「いいえ、お礼ですから、お手伝いさせてください。」

と、戸を開ける。数人の従業員たちが、一緒に入ってくる。手には、食器の乗った盆を持っている。もう、昨日のような厚化粧はしていない。そうすると、ほとんどのものが、40歳を超えた女性であることがわかる。

杉三「よかった。その顔のほうが、よっぽど奇麗だな。無理に厚化粧をするよりもさ。」

従業員「ありがとうございます。」

てん「ええ、自然のままが一番ですよ。人間、化粧をするから美しいのではなく、苦労をして獲得できる美しさもあるのです。」

従業員たちは、素早くテーブルの上に器を並べていく。

従業員「お体は大丈夫ですか?」

てん「ええ、何ともございません。」

従業員「よかったです。」

女将「昨日、皆さんと一緒に書き上げた、素顔同盟まで行く地図です。私たちの下手な字で、申し訳ないのですが、、、。」

と、一枚の紙を差し出す。

かぴばら「あ、ありがとうございます。」

それを受け取るかぴばら。

従業員「吃音でありながら、よくお仕えしてますね。頑張って!」

かぴばら「そ、それ、ほめてるんですか?」

従業員「ええ、勿論!」

かぴばら「あ、ありがとうございます!す、素直に受け取ります!」

てん「それでは、朝食をいただきましょうか。」

と、箸を取る。

杉三「よし、食べられれば大丈夫。今日もたっぷりいただこう!いただきまあす!」

箸を取り、漬物を口に運ぶ杉三。

杉三「うん、うまいぞ!この大根は確かにうまい。」

かぴばら「あ、味はいいですね。」

てん「ええ。きっと、ご指導がいいのでしょう。」

女将「ありがとうございます。」

再び、座礼する。

杉三「朝ご飯いただいたら、直ちに退出だよね。素顔同盟まであとどれくらいあるんだ。」

従業員「少し、坂道ですが、あと、数時間で着けますよ。近道を行けば。」

杉三「本当?」

従業員「ええ。少し高台なので行くのが大変かもしれませんけど。」

かぴばら「が、頑張って行ってみます!」

従業員「応援してますよ!」

てん「ありがとうございます。」

杉三「今日は昨日ほど、せき込まないなあ。本当によかった。僕、悪くしたのかと思ったよ。」

てん「いいえ、わたくしは、職務をなまけるわけにはまいりません。」

従業員「無理はしないでくださいね。」

てん「ええ、わたくしも、気を付けます。」

杉三「よかった!」


建物の、玄関前。荷車に乗った杉三たち。女将と、数人の従業員が見送る。

女将「本当に、ありがとうございました。この御恩は一生忘れません。」

深々と、最敬礼する。

てん「いいえ、わたくしたちも、お助けすることができて、うれしく思います。」

従業員「また来てくださいね。」

杉三「もっと、健全で立派な建物にしてね!それからだぞ!」

従業員「ええ。必ずやり遂げてみせますよ。」

杉三「もし、まだ変わってなかったら、承知しないよ、今度こそ。」

従業員「はい。お取り潰しにはならないようにしますから!」

てん「では、参りましょうか。」

杉三「うん、さよなら!」

かぴばら「は、はい!」

と、リャマの尻を叩く。リャマが歩き出して、建物から離れていく。手の甲を向けてバイバイする杉三に、従業員たちが手を振ってこたえる。女将は、手を振らない代わりに、最敬礼をする。

杉三たちが小さくなるまで、いつまでも見送っている従業員たち。


地図通りに進めていくと、歓楽街のむうっとした空気はなくなっていき、代わりに澄んでいて、ひんやりとした空気に変わっていく。

杉三「寒いな。」

かぴばら「ま、まあ、標高がだんだん高くなりますから。」

しばらく進むと、文字通り、坂道ばかりの道になっていき、リャマが足を引きずり始めたので、時々止まって休むようになった。

と、突然、杉三の鼻にちらりと何か乗る。

杉三「あれ、なんだ?」

てん「風花ですね。」

かぴばら「と、いう事は、、、雪?」

杉三「ええー、大丈夫かなあ。てんは、疲れてないか?」

てん「いえ、わたくしは平気ですよ。」

杉三「嘘ばっかり。雪みたいに白い顔して。」

頭上から、ちらちらと白いものが落ちてきた。

杉三「雪だ!」

てん「でも、もう少しですし、何とかしていきましょう。」

かぴばら「つ、積もらないといいんですけどね。」

と、止まったリャマの尻を叩いて、再び歩き出させる。

雪はさらに降ってくる。見る見るうちに、周りの木は真っ白になっていく。

杉三「こんなところに閉じ込められて、どうするんだよ!」

かぴばら「ど、どうするって、行くしかないですよ。こ、この地図を頼りに。」

杉三「でも、このままだと、そのうち前も見えなくなるんじゃないのか?」

てんが、また少し咳をする。

杉三「おい。しっかりしてくれよ。つく前に力尽きたりしないでよね。」

てん「ええ、その前に手ぬぐいを。」

杉三がてんにそれを渡す。てんは、それで口を拭って、前方のほうを見る。

てん「杉ちゃん、あれ。」

杉三「あれってなんだ?」

杉三は前方を見ると、雪の中に、かやぶき屋根の小さな建物が見えたのである。

かぴばら「も、もしかして、、、。」

杉三「ついた!あれだ!」
















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