memorandum
将来を予見していた少女
サンドスターの役目を果たすスーパーパルスをもつ神経系
そのニューロンシステムのコピー
希望を伝えることは本人だけ
家族の意向が判明していても考慮しなくて良かった
明らかになってはいないが蔓延している症候群の把握と偶然の治癒
そして奇妙な成長を遂げる少女
強く願いを持つ者の生体反応のトレース
その少女は少女自身の記憶をoverwriteされるが命は取り留める
同一性の証明ができるのはDNAのみ
同時性を持つミッシングリンクを証明する現象が世界で
複雑な跳躍伝導による筋組織の巧密な運動の発現
それにより人間を超越した能力を身につける
未知の存在にヒトは恐れを抱き追放する性質をもつ
それ故の保護地区の確保と構築
阿蘇山のカルデラに
僕の思い描いたアライさんが少女に宿った
彼女は、僕はハッキリと覚えていないけど、
「お兄さんは、なんだか懐かしい匂いがするのだ」
クンクンと鼻頭を嗅ぎ取って、そっと僕の顔を舐めたようだった
将来の鍵を握っていた僕
僕は…
僕は…
なぜ阿蘇山の噴火口に立って、そんな断片的な記憶を
頭の中でグルグル巡らせているんだろう…
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