卒業式まで、1ヶ月17日朝

晴「んあああ、ふぁああ〜」


……つい欠伸してしまった。


朝早く登校してて良かった。俺は何がしたいんだろう、何がこんなに俺を悩ますんだろう。昨日1日で沢山の事があり過ぎた、が俺は徐々認めないといけないのかもしれない。俺はアイツみたく鈍感では決してない。分かってはいる。俺がアイツをどう思っているか。唯、気が付きたくないんだ。まだ、まだ、気が付きたくない。気が付いたら、認めたら、俺はきっと……







……何を詩人みたいな事を言ってるんだろう、って言うか考えてるんだろう。全く、そんな事考えて寝不足とか馬鹿かよ……っしっかりしろ東城晴樹!……はぁぁあ


「どうしましたか?」


晴「どうもしてない、事にしとく」

なんて言っても誰もいないけど


………………ん?


「事にしとくってなんですか」


晴「まんまの意味です、鉄鋼丸さん」

日本語分かる?


鉄「俺の事覚えていたのですか」

そりゃそうだろ


晴「……貴方目立ちますし」

鏡いる?


鉄「目立たない様にしてたのですが」

どこがだ、この銀髪イケメンが


晴「目立ってます、鉄鋼丸さん」

やっぱ鏡いる?


鉄「チッ誰か様の影響ですね、全く」

誰だよ、いないのに舌打ちされてる可哀想な奴は


鉄「して、どうしたのですか?」

どうもしてないって言っただろーが


鉄「顔にどうかしたって書いてあるから聞いてるんですよ」

エスパーかよこの銀髪イケメン


…………今更だけど


晴「鉄鋼丸さん何故いるんですか」

不審者じゃねぇかよ、イケメンな


鉄「彼女の補佐です」

なんの補佐だよ


鉄「誰か様が心配性なので……チッ」

だから誰だよ、様付けなのに舌打ちばっかされてんじゃん、てか


晴「アイツは?」

アイツ教室にいないじゃん


鉄「彼女基本活動が予測不能なので」

なに言い訳してんだよ補佐(仮)


晴「分かりますが補佐ですよね」

言い訳してる場合じゃないだろ


鉄「誰か様にバレなければ良いです」

相当ナメてんな、俺に関係ないけど


「鉄鋼丸ぅぅううううぅぅうう!!」

噂をすればアイツが……











……ドアを蹴り破りながら入って来た






晴「ツッコミませんよ鉄鋼丸さん」

ツッコミしたら負けな気がする


鉄「嬉しそうで何よりです、かっこわらい(棒)」

読みずらいから止めて鉄鋼丸さん


麗「ん?どーした鉄鋼丸」

ドアどうする気なんだ?


鉄「なんでもないですよ」

何でも無くないよ


鉄「取り敢えず課題やって下さい。」

見た目変わっても中身変わんな


麗「分かったから手伝え鉄鋼丸」

眩しいn(自分でやれよ


鉄「嫌ですよ」

容赦ないな補佐(仮)


麗「ちぇー鉄鋼丸のケチ!」

可愛いn(家でやれば良いんじゃ?


やれやれ、取り敢えず課題出そ


麗「あ!晴樹おっはよー!」

眩s(朝から元気で何より


晴「麗華おはよ、課題の答えある?」

どーせ失くしたと思うけど


麗「ない!」

うわー眩しー


晴「ほら、俺の貸すから早く写せ」

全く世話が焼ける


麗「さっすが晴樹!ありがとう!」

卒業まで俺のが目潰れないか心配だ


晴「後で返してくれれば良いから」

てか今迄答え失くしてたんでしょ?

どう課題やってたんだ?


麗「うん!ありがとな晴樹!」

眩しいから早く写してくれ……


あの量……

今からでも1人じゃ終わらんだろうな

……全く世話が焼ける奴だ


晴樹「そっちやれコッチは俺がやる」

字は少し汚く書いとこ


麗「は、晴樹ゥゥゥゥゥゥ〜」

可愛い過g(早く書け


晴「分かったから手動かす」

この量……終わるか?


麗「まっかせなさーい!」

お前の課題だろ


晴「じゃ1人でやる?」

まっかせましょーか?


麗「ゴメンナサイ」

からかいがいがあるなー


麗「手伝って下さいオネガイシマス」

全くしょーがないなー


晴「……急ぐぞ」

やれやれ、終わるだろうか


鉄「……はぁ」

苦笑いしながら溜息すんな

目が馬鹿にしてんの分かってんだよ

銀髪イケメンが!

帽子脱がない奴はイケメンでも禿げれば良いのに


晴「鉄鋼丸さん」

銀髪イケメンお前補佐(仮)だろ

俺から仕事のプレゼントだ


晴「その山終わらせてくださいね?」

仕事をしろ仕事


鉄「え?あの山を?俺がですか?」

黙れ態とらしいなこのイケメンが


晴「終わらせて下さいね?」

イケメン最強だろ?なら頑張れや


鉄「えー(棒)」

えーじゃない、全くイケメンだな!


麗「鉄鋼丸何晴樹虐めてんだよ!」

虐められてません


鉄「すいませーん(棒)」

棒読みすんな、てか虐められてない!


麗「それ私の特権!メッ!」

え?俺虐められっ子だったのか?

麗華揶揄われる専門じゃなかったの?

逆に揶揄いたい側だったのか

あれれ?可笑しいなぁ

……ま、いっか


鉄「はい、わらわら(棒)」

止めろよ!読み難いって言っただろ!


麗「晴樹への恩返しとして!」

え?恩返し?


麗「鉄鋼丸が晴樹の言う事聞け!」

何故そうなった

てかこんなイケメン要らん!


鉄「……は?」

そうなるよね、でも補佐(仮)だろ


麗「聞かなかったら……」

スイッチ押した音聞こえたんだけど?


麗「アイツに言い付けるぞ」

……何あの笑顔、ちょー怖可愛い


鉄「喜んでやらせて頂きます!」

態度変えすぎだろ

銀髪イケメンそれで良いのか


ま、コレで課題の山も終わるだろ


麗「うしっ!頑張ろーな晴樹」

……ちょー頑張ろ


晴「嗚呼、終わらせるぞ」

兎に角終わらせる!


麗「いざ、戦場へ!」

行きません


鉄「はっ!」

ツッコミ放棄すんな


麗「出陣だああぁぁぁああ!」

課題の進み早くなったからいっか


鉄「参りましょう!」

もういいわ!

銀髪イケメンは逆に進む所か手止まってるし


麗「手ぇ動かせぇぇえあ!」

麗華選手の扉もを破壊する回し蹴りー


鉄「グッハ!?」

銀髪イケメン麗華選手によりダウーン

ざまぁwwww


麗「はっはっはっー」

麗華ここでドヤ顔


麗「だからお前はアイツに勝てねぇんだよ!」

誰だよ


鉄「そ、それは今関係ないです!」

なんか慌ててやんのー


麗「私にも勝て無いのに〜」

え?銀髪イケメン鉄鋼丸さん

確かに力強いけど

女のアイツに勝てないんですか?

それで良いんですか?


麗「アイツに勝とうなんざ!」

2人とも課題の存在忘れてない?


麗「何百年も早いぜ!!」

毎回ポーズ変えて可愛いn(

課題終わらないぞ?


鉄「う、五月蝿いですよっ!」

俺独りじゃ終わる気しないなぁ〜

てかコレ俺の課題じゃないし


麗「やっぱり〜」

あ、見てみたら以外と課題終わってる


鉄「な、何がですか!」

落ち着けや補佐(仮)


麗「今でもアイツに勝てないんだ〜」

二人は一体何時からの付き合いなんだ

そしてアイツって誰!


鉄「今は勝てないですが!」

認めたぞ、てかアイツって誰!


鉄「何時勝ちますっ!絶対に!」

あ、まだプリント出て来た

ヤバイ終わんねぇ


麗「課っ題〜課っ題〜」

笑い乍ら作業を再開した麗華選手


鉄「未だ誰か様に迎えに来て貰って無いのに良く笑ってられますよね」

何か良く分からない事言い出したぞ


麗「五月蝿ぇ、アイツは約束を守る」

答え写し大会がシリアス展開になった


俺空気だよな、てか消えた方が良いよな。てか麗華の言ってた「アイツ」は居ないにも関わらず鉄鋼丸さんに散々舌打ちされてた可哀想な「誰か様」?誰が誰がどう言う関係なのかさっぱり分からない。単純に麗華の友達が急変した麗華が心配で何か手下っぽい位置に居る鉄鋼丸さんに麗華の補佐(仮)を命じた。って感じ?嫌、これも決して単純な関係じゃないけど。てかずっと沈黙タイム?キツイよ何にも分からない俺には色んな意味でキツイ!


鉄「何故彼の方を信じれるんですか」

お前が舌打ちしまくってた可哀想な人の事だよな。嫌いすぎでしょ。


麗「アイツだから今迄信じ、これからも信じる、其れ丈の事だ」


羨ましい


麗華の言うアイツが

俺だったら……

何て、思ってしまった俺が居る

それでも認めないんだから強情だよな

頑固で損するの俺なんだろうけど


アイツが言うアイツは

何処の誰だが判らないけど

今でも俺は認めるのが怖い

その癖して俺は羨ましいなんて思う


認めたら楽に成るだろうか

何故か解らないけど認めてしまったら最後の時絶対確実に

傷付き哀しみ苦しみ嘆き

今有る小さく大きな幸せが

泡の様に消えて行き

アイツに二度と逢えない気がして

アイツと笑う皆と逢えない気がして

怖くて泣きそうに成る

俺は怖がりで強がりだから

未だに認めない




鉄「……そう、ですか」

もう課題終わったよ

だから紙で顔隠そうとしても無駄だよ

誤魔化し切れて無いよ鉄鋼丸さん


はぁ

学校に早く着き過ぎて良かった

こんな空気に成ってる思い出の教室を

皆に見せたくないなぁ


晴「……ん、終わった」

字が汚いのは……

アイツの字に偽る為だからな


麗「わぁ!有難う!晴樹助かった!」

う、目がああぁぁぁ!

……今迄馬鹿にしてネタにしてゴメン

ム○カ、これめっちゃ痛いな恐るべし


鉄「登校完了は何時迄なんですか?」

あ?知らんの?この銀髪イケメンが

補佐(仮)だろ?なら知っとけよ、全く


晴「8時10分ですよ、何故です?」

そう言えば今何時?


鉄「……早過ぎじゃないですか?」

何が?


鉄「まだ7時30分ですよ?課題終わらせて7時30分ですよ?どんだけ早起きなんですか、未だそう言う歳じゃないと思うんですが」

五月蝿ぇよ

悩み事あると遅寝早起きが基本の生活に成るんだよ!


麗「遅寝早起きは鬼の基本☆」

どんな基本だよ


……鬼?


鉄「そんな基本御座いません」スパーン!

あー頭叩いたー

いけないんだーいけないんだー

なんて冗談置いといて

何叩いてんの?補佐(仮)だろ?しかも相手女だろ?常識考えろよ、イケメンが!てか鬼ってどう言う事?オカルトジョーク?まぁアイツ基本オカルト全般好きってか大好きだかんなぁ。うん!ジョークだな!唐突に出して来るから反応困るんだよなぁ。其所が面白いんだけどな?


麗「あ、一緒に茶飲む?」

何でも彼んでも唐突だな!


晴「飲む」

飲むけど











鉄「晴樹さん」


晴「何です?」


鉄「お茶飲んでる所すいません」


晴「分かってるなら早くして下さい」


鉄「運動部の登校は早いのでは?」


晴「……御代り」


麗「はいよー」


鉄「運動部朝練習あるのでは?」


晴「ミントンは無い」


麗「サッカーとかあるよ〜」


晴「もう引退したから」


鉄「部活推薦の方は?」


晴「まだ来てる……!」


麗「だとすると遅せぇな!」


鉄「そうですよね」


麗「ま、心配要らんよ!」


晴「何で?」


麗「皆廊下ら辺にいるから!」


晴「……は?」


鉄「誰か居るとは思いましたが全員だったとは」


晴「は?」


麗「あれ?晴樹知らんかったん?」


晴「……」


鉄「……ぷっ」


晴「鉄鋼丸さん、扉の外見て貰って良いですか?」


鉄「え?まぁ分かりました」


麗「テキパキ動く!」


晴「麗華、朝何時もやってるヤツ見せて」


麗「いいよー」


鉄「ん?」


晴「よーい、どん!」


麗「おっはーよーおおお!」バキ!ドカン!


鉄「うっ!グハッ」


「うわ!気づかれた!逃げろ!」


晴「……麗華、鬼ごっこするって」


鉄「……」┏┛墓┗┓


晴「血文字で何書いてんすか」


鉄「……」鬼嫁怖い


晴「血文字で何書き遺してるんすか」


鉄「……」人間も怖い怨むマジ


晴「自分で拭いて下さいね?」


麗「誰が鬼?」パシャパシャ


晴「俺と麗華、後でそれ送って」


麗「おう!よし、行くか!」


晴「レディー」


麗「GO!」ダッ


晴「……発音良いな」ダッ


「「「ぎゃあああああぁぁぁ」」」


「「「鬼が来るぅうううう」」」


麗「狩りの時間だ!」ギラッ


晴「……死なない程度に殺れ」ギラッ












鉄「……鬼も人間も怖いです」


「朝から元気ですよね」


鉄「そうですね、貴方は?」


「彼らの担任ですよ」


鉄「何時もお世話になってます……」


「中川です、中川歩です」


鉄「何時もお疲れ様です」


中「初担任はコレぐらいで丁度良いんですよ」


鉄「はぁ俺は包帯の彼女の補佐です」


中「麗華さんの補佐ですか、お疲れ様です」


鉄「お疲れです」


中「その血文字消して下さいね?」


鉄「……はい」











「……チッ」ゴシゴシ


「待てっ盗み聞き共!!」ダダダッ


「おらおら!おりゃー!!」ダダダッ


「「「ぎゃあああああぁぁぁぁ」」」


中「ふふっ元気が一番よね」

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「アイツを知り隊」副隊長東城晴樹 全異矛盾常 @Forever10

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