卒業式まで2ヶ月、昼

結局アイツは来なくて給食になった。いつもはアイツが馬鹿みたいに必死になって仕事をするがいないとなると全然配膳が終わらない……今まで頼り過ぎたな、気を付けよう


「いただきます。」

いつもより元気ない南森の合図


「たっだっいっまああああ!!」

ドアを壊して入って来るアイツ、北沖麗華。毎朝そうやって入って来ているんだろう、やっといつも廊下に転がってる扉の謎が解けた。そんなくだらない事考えていたがアイツの姿を見た瞬間脳停止したと、思う……1周回って冷静になるほど驚いた、驚いたじゃ説明出来ない。俺だけじゃない、クラス全員だ。


麗「ん?どーしたんだお前ら?」

不思議そうに首傾げるなこの現行犯

「どうしたって聞きたいの俺ら!!」

ありがとう、ウチの数少ないツッコミ要員、西沖鶴飛。アイツに可愛いって孫扱いされて最近ツッコミに拍車が掛かっているよう。羨まs(西沖のエビフライいただきます

麗「落ち着け孫よ、茶ァいるか?」


そう言って背伸びして西沖の頭を撫でる……西沖のヨーグルトいただきます

鶴「説明が欲しいかな爺ちゃん」

麗「何の事かな?」

茶を飲むな茶を

鶴「爺ちゃん認知症じゃないでしょ」

「ツッコむのそこじゃない鶴飛、慣れすぎだ」

西沖はお爺ちゃんに慣れすぎた為ツッコミは南城正斗に選手交代、ヨーグルト美味しかった。

正「で麗華どうしたんだ、その……」


ツッコミ所多過ぎて困ってる様だ、しょうがない。


だってアイツ、麗華は性格はさて置き


姿が変わり果てているから


麗華は元々小学時代骨と皮だった。だが中学に入って何故だが突然太った。別にすっごく太った訳ではない。が平均は超えていたんだろう。アイツは性格が懐っこいからコーギーみたいでペット扱いが多かった。が……

今はコーギーって言うよりも……シベリアンハスキーや狼って感じだ。身長は小さいままだが。


髪は元より綺麗な茶髪だったが今は良く見ると赤茶色になってる。くせっ毛な長い髪を珍しく三つ編みにしていた。アイツは三つ編みを強く拒んでいたはず。

女子が綺麗なアイツの髪で三つ編みしようとした時アイツは「ダメだ」と言っていた。少しでも怒っているアイツを見た事は、あの時だけだ。幼なじみの南城でさえもそう言っていた。


元々白い肌は傷一つ無かった。今年だけでも結構怪我してて、傷が多かったはずだったんだけど。


おでこと目はは何回も巻かれてる包帯が目立つ。不器用なアイツでは不可能な程丁寧に綺麗に巻かれてた。


制服ではなく大き過ぎて膝まである黒いタートルネックのみ身に付けていた。エr(アイツでもいつもは制服嫌いでもは制服をちゃんと着ていた。嫌々だが。


簪を上手い具合に三つ編みに絡まらしてあった。さっきも言ったがアイツは不器用だ。自分では到底無理だ。


朝「初めに、ソレどうしたの?」

包帯を指さして、優しく笑った。デカいイケメンだ。

麗「コレはねー見せられる状態じゃねぇからなぁ〜」

その割に包帯を謎って嬉しそうに言う。訳分からないが綺麗だ。

亀「じゃあ制服はどうしたの?」

だよな流石亀田委員長

鈴「ついにキレて殺ったか」

お前じゃないんだから

航「お前じゃねぇんだからヤンキー」コメント被ったんだけど

鈴「ヤンノカゴルァ!!」

短気過ぎかよ

麗「ははは、仲良い事はいい事だ!」

晴「違くない?白木は唯のキレ症だ」

鈴「殴られたいようだな」

止めてくれ

鯉「今着てるのは誰のなの?」

そこツッコミたくなかったのになぁ

麗「私のではない!」

眩しい笑顔向けられても……

鶴「俺らの知ってる人?」

顔怖いぞ

麗「NO☆」

眩しいから本当に

亀「後でまた質問攻めするから今は給食食べて」

流石亀田委員長って質問攻めって言ったこの委員長?

皆「はーい」

亀田委員長って最強だったけ?

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