第4話 性別と年齢……

「性別に関してはまあ現状維持で問題ないんだけど」


 一応、他にどんなのがあるのか気になったので妖精に訊いてみた。


「えっと……この性別ガチャはその後の嫁ガチャに大きく関わる要素なのですけど……男、女はNとしてRには両性具有。SRには男の娘。最高レアリティには『好意を抱いた相手によって変わる』というものもあるみたいです」


「ふーん……ま、あたしにはそんな性別の話とか関係ないわね。こいつの嫁になんないし」


 曲げることのない塩対応に返す言葉もなく、乾いた笑いしか出てこない。


「ま、まあほら……その嫁云々は置いといてだ。この年齢ガチャ。18歳って割と当たりだと思うんだが?」


 今回のガチャの結果は、自分の実年齢と比べて8歳ほど若いものだった。

 個人的には満足なんだが、レアリティはHNと低めの設定だ。


「えっと……年齢に関しての高レアリティは1歳や2歳と言ったものが選ばれているようです」

「年齢がわかければ若い分可能性が広がるってことかしら?」

「えっとたぶん……あと、SSRの中には200歳とかそういうのもあるみたいです」

「2、200?」

「はい……えっと、これはどうやら容姿ガチャで不死の美貌を引いた場合に、ガチャに登場するようになっているみたいですね」

「固有アイテムを引いてから追加されるガチャアイテムとか……それ炎上案件だろ」


 年齢ガチャに存在した妙な鬼畜仕様を指摘する。

 だが、美少女と妖精はイマイチガチャの仕様を骨身で理解できていないのか、ただ首を傾げるだけだった。

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