私がこの作品を見つけたのは、自分自身も「月が綺麗ですね」に関する小説を書くためにネタ被りを避けるため準備をしていた時でした。
国語の問題文をもじったオリジナリティあるタイトルが気になり読むと、一気に主人公の気持ちへと引き込まれました。
主人公の心境を巧みに表現しながらも、相手の人物についても説明が一切のまどろっこしさなく入ってきました。
その心情描写とそれを引き立てるキャラ設定、そして文章中に散りばめられた「月が綺麗ですね」や国語に関わるフレーズ(つまり夏目漱石など)の選択や配置の筆者のセンスは素晴らしいと思いました。
数分で読み終わるであろう短編です。気になった方は、是非。