バリュー ロジック編

 いつもお世話になっております。


 すみません。前回は仕事のトラウマで取り乱してしまいました。

 あ、あと今までの話は小説を書くことに才能がないって話とは別ですからね。

 あくまでだけの話です。

 人は必ずしも何かしらの才能があります。読まれていないという人は、マンパワーの才能がないというだけです。


 でもマンパワーが人を動かす力であることは事実です。

 じゃあマンパワーのない凡人の私達がどうやって天才と渡り合うのか。

 これは簡単であり、時間が凄いかかる程難しいことです。


 分析するんです。

 考え続けるんです。

 自分の売りたい商品を、知り尽くすんです。

 いろいろな物を紐解いて、「構成要素」を紐解いていくんです。

 いろいろ状況を想定し、知識のストックを作っておくんです。

 そして、どんな状況にも対応出来る引き出しを予め作る必要があります。


 最初に言ったことがまた出てきましたね。結局自己分析するということです。

 上げて下げるスタイルです。

 才能のない凡人は、ひたすらに考え続け、自分を固めていくしか道がないという話です。


 そう、この商品を分析して熟知するタイプこそ私のような根暗凡人ボンクラーズが物を売る世界で戦う為の武器。

 ロジック型なのです。


 さっそくですが、商品を小説にたとえていきましょうか。

 まずすべきことは、構成要素を抽出して作品の面白いところを抜き出します。

 いや、分解するといってもいいですね。

 そして、分けた構成要素を宣伝に使える言葉かどうかを厳選するんです。

 面白い要素にも伝わる言葉と、実際に見ないと分からない言葉がありますので、それを厳選していくのです。


 え? そもそも全部良いところで分からない?

 そちらの方は、寧ろ悪いところは分かるけど良いところは……


 気持ちはわかる。

 私も自分の作品は神作だとおもってます。そして、ネガティブでもあるので、悪いところは沢山出てくるし、良いところだと思うところが本当に良いのか自信がない。

 普通人はそうなります。


 じゃあ止めましょう。

 探したって見つかりません。

 無駄な努力は止めましょう。


 そういう時は「パワーワード」として探していくと良いと思います。

 パワーワードっていうのは、「インパクトのある言葉」極端に印象を与える言葉です。

 良い悪いを抜きにして、いくつか上げれば、高確率で読者の印象に残させるワードが出てくるはずです。

 ある意味その作品の強みを強調出来るはずです。


 あれです。

 最初に私が自己紹介で、「ひきこもり社蓄ネガティブコミュ障陰キャ」っていったじゃないですか。まさにあれがパワーワードの塊です。

 こんな感じで、社会問題になってる言葉を詰め込んでネガティブの塊であることを表現した訳です。

 

 まずパワーワードが思い付かない方は、そうだな……ネットスラングを使ったり流行語を用いたりすると良いと思います。

 それか小説に用いる用語とか、現存の言葉で印象に残ることを考えていきましょうか。



 どうです? ご理解頂けましたか?

 もしかして分かりづらかったですか?

 え、例題を見ないと分からない!?

 フフフ、もーしょうがないにゃー、この私が皆様の期待にお答えして例題を見せますよ!

 不可抗力ながら自作品の宣伝をさせて頂きます!


 そうだなー、じゃあ最近読まれていない「ネコかぶる!」を上げていきますよ!


 ネコかぶる!のURLはこちらです。気になったら読んで下さい!↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880732784


 それじゃあさっそくこの作品を分解してみましょう!

 あ、たぶんこのエッセイの9割5分の方はこの作品を見ていないと思いますが、見る必要はありません。

 寧ろこれから箇条書きで説明していくので、どんな作品が想像して下さい。それで面白そうかどうか判断して頂ければと思います。

 それではいきましょう!



○ネコかぶる!

 ジャンル:ラブコメ

 文字数:58000文字の中編小説


・高校生の男女二人がについて真面目に話し合う物語


・主人公はムッツリ童貞メガネ


・ヒロインはイギリス産電波少女


・真の主人公はナレーション。


・全人類の頭の上に猫が乗っている。


・猫と会話出来る。


・巨大隕石で世界がヤバい


で世界を救えることに気づく。


・愛()は世界を救う。



 凄い! これだけで概要のほとんどを語りました!

 私の中で厳選したのはこの9項目です。

 主人公とヒロイン像も何となくイメージ出来て、喋る猫がキーワードになる。

 そして世界がヤバい、それを愛の力で解決する。

 何となくストーリーも分かりますよね。

 そうこんな感じで、物語の印象をつけさせるのが必要なんです。

 ちょっとシリアスだけど、いい話になりそうみたいな。



 ……ん?

 何か言いたそうな顔をしてますか?

 もっと触れて欲しいところがありそうですね?

 何か気になるんですか?


 わかってますって!


 って単語が気になって仕方ないんですよね?

 恥ずかしがらなくて良いんですよ! の話に興味ない人はいませんもんね!


 の意味を知らない方がいればヤフー知恵袋聞いてみると良いかもしれませんね。

 私は一切の責任をおいませんけど。


 因みにこの「ネコかぶる!」には、そういった行為をするシーンは一切ございません。

 残念でしたね。


 さあ、ここから真面目な話です。

 ここまでのワードでたぶん強調されたのは「猫」と「セックス」ではないでしょうか。

 私はこの単語2つは、かなり強力なワードだと思います。

 「猫」はネット上でも非常に人気の高い動物であり、古くから愛されている存在です。

 私も猫大好きです。

 「セックス」なんかは言わずとも分かるでしょうけど、生き物としては根元的に興味がないはずはないと考えております。

 この二つのワードがこの作品を引き付ける大きな外装なっているはずです。

 興味を引く人は間違いなくいるのではと考えています。


 しかし、この作品の主のコンセプトはこの二つではありません。


 私にとってこの作品の根元は「真の主人公はナレーション」なのです。


 ここまで見るとエロ本みたいな内容に思われますが、読んだ人は分かってくれるかと思いたい。ナレーションこそこの作品の世界観を産み出している大黒柱です。

 実際読んだ際、この「猫かぶる!」は非常に真面目な内容で特殊な構成のSF作品であることに気付きます。

 そこがこの作品の真の面白さであり、読んだ人にしかわからない大きなギミックと雰囲気と世界観こそ、この作品を読んで後悔しないと思わせる魅力と価値なのです。

 レビューでもその指摘が多いので信憑性は高いです。是非見て!


 でも、なぜパワーワードに含まなかったかというと、含める程のからです。

 読者が見たいと思わせる要素としては薄いと判断したからです。


「真の主人公はナレーション」


 って言葉より、


「猫」「セックス」


 って言葉の方が、皆さんは興味でませんか?

 特に男性の方達の方が多いですかね。

 なのでプロ読者以外は「真の主人公はナレーション」を押しても「?」ってなってしまう恐れがあるので避けた訳です。


 これが厳選であり、人に伝えるバリューです。

 人に興味を持たせる面白さと、実際読んだ時の面白さは別ものなんですよ。

 これの見極めが結構重要なのと、もちろん受けとる側も感性はまちまちなので必ず心に刺さるワードとは限らないので難しいです。

 今回出した「セックス」も下ネタに分類され、読者を選別させやすい諸刃の剣なので、今更ですが使い方は注意しましょう。


 じゃあ、この抽出したパワーワードを何処に使うのかって話になりますが、ここからは職種や目的によってことなります。


 あ、もう結構書いたし、次に送ります。

 次はこのパワーワードをカクヨムで使うなら何処に掲載すべきか書きますよ。

 あまり教えたくないけど……


 うう……まさかの三部構成。

 次回も宜しくお願い致します!

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