キャラクター紹介『武蒼衆』
こんばんは。今日は時間どおりだね。ん? ああ、例の如く今日もせっせと情報を取りまとめている所だよ。私は生真面目なんでね。
そうだね、天拳一派の次はやっぱりあそこかな。勢力規模も含めて、彼女達を語らずにこの領域の魔法少女を語ることは不可能だろう。
なに、気になるって? 仕方がないな、昨日と同じで隠すべきところは隠させてもらうよ。それでも良いって言うなら、止めはしないさ。
武蒼衆
牡羊座の支配領域最古参の魔法少女遠藤梓葉が率いる、領域最大の勢力を誇る武闘派勢力。
所属する魔法少女の数は勿論、それに比例して保有する戦力も桁外れ。他勢力まとめて相手し続けたことはあるよね。
命名は梓葉君の戦闘装束の青色と、後は渚沙が率いていた天拳衆から取ったのかな。
勢力の目的は、大本はあくまで魔法使いの討伐。けれどそのための戦力が足りていないと考えていた梓葉君は、穏健派の牡羊座を利用して戦力拡大を図ろうとしていたようだね。
渚沙も似たような考えであえて牡羊座を倒さず、ある程度戦力増強を行った段階で動き始めようと考えていたんだ。梓葉君がその考えを引き継いで出来たのが、武蒼衆という訳だ。
でもそのせいで早急に魔法使いを討伐し、その過程で戦力も揃えていけばいいという考えを持つ悠理君と激突。そして牡羊座の支配領域は勢力抗争の舞台となっていってしまったと。
果たしてこの数年間の足止めが吉とでるか凶と出るか、その結果が分かるのはこれからだよ。
勢力の特色としては防衛戦と持久戦が得意、ということらしい。梓葉君が防御とスタミナに長けてるから、勢力としてもそういう色が強くなってしまうようだね。
とはいえ攻撃が苦手かと言われれば、決してそんなこともない。梓葉君の懐刀はむしろ攻撃に特化した超武闘派の魔法少女、攻撃は最大の防御とよく言うけれどこの二人はその体現者と言ってもいいだろう。
エンブレムは龍。基本的に戦闘衣装の右拳辺りに刻まれているね。後は共通として戦闘衣装が主に青色メインなことと、髪に青色のメッシュを入れている所かな。
君と違って勢力を纏めるにしてもそつがない辺り、丁寧な性格なのが伺えるね。
名前:遠藤梓葉
年齢:13歳(中学二年生)
髪色:黒
髪型:ショート
アイカラー:青
得意魔法:
使い魔:龍
蒼い羽織に上半身は和服風の上着、中はサラシを巻いているみたいだね。下は普通にスカート、靴は下駄と和装を現代風にアレンジしつつ、彼女の趣味がちらほらと散りばめられているみたいだ。
牡羊座の支配領域において、最古参の魔法少女。なんと小学生に上がったぐらいで魔法少女になったらしく、魔法少女歴も約八年だ。君の大先輩だよ、ほんとね。
極道一家龍藤会会長の一人娘で、侠客として名を馳せた祖父のことが大好きなお爺ちゃんっ子。言動の節々にもその影響が見られるね。
才能があったせいで一時期調子に乗っていたようだけど、渚沙にぶっ飛ばされてからは彼女に懐いてすっかり丸くなったようだ。
戦闘は基本素手。格闘については渚沙から手解きは受けたようだけど、基本は実戦で培った喧嘩殺法って感じかな。
極道だから強い、なんてのは物語の中だけかもしれないけど、彼女は実際に強いタイプだったようだ。現実でも身体能力が高くて、どう動けば敵を倒せるか本能的に理解している。現実の肉体が貧弱で鍛える必要があった君とは根本から違うってことさ。
打撃は渚沙から習ったから強力なのは当たり前として、他に好んで使う技は前蹴りだ。所謂ヤクザキックってやつで、リーチ的に考えても使い勝手は悪くないし良い選択だと思う。
他にも関節技や投げ技も使える多彩さを持っているが、何より特徴的なのは彼女の頑丈さだろう。
兎に角硬い。そして疲れない。小柄にもかかわらず驚異のタフネスの持ち主で、殴り合いにおいて大きな割合を占める体力面において彼女はトップクラスのものを持っている。
魔法は防御寄りで一番得意な魔法は
攻撃は肉弾戦がメインだからこれと言った魔法の使用はなし。実は魔力によって威力を調節するあの技は魔法ですらないんだ。
誰でもやろうと思えばできるけど、魔法の術式なしでアレほど細かく魔力を操作するには相当な繊細さが要求される。梓葉君はああ見えてかなり手先とかも器用なタイプなんだね。
最後に彼女自身について。大人数の魔法少女を取り纏めるカリスマ性の持ち主の彼女だけれど、好き勝手やって仲間がついてきてくれているという訳ではない。
梓葉君は色々考えて動くタイプだからね。何も考えてないなんて思っちゃ失礼なのさ、君と違って。
例えば喋り方。祖父を参考にしているであろうあの喋り方、半分ぐらいは演技だ。勿論素で出てる時もあるけど、目上の人間なんかと喋るときは普通にわたしって言うしね。
和風、そして極道っていう色を強めるためにあえてああいったキャラを演じ、遠藤梓葉という人間をより強烈な印象に変えているんだ。
まあアレで弱気な所もあるから、祖父の真似して自分を奮い立たせている面が大きいだろうけど。
戦闘装束を和装で統一し、エンブレムも一番最初に用意して、ちゃんと名前も決めて一体感を作ろうと動いたのも彼女だった。
マメな気遣いが武蒼衆を作ったんだと考えると、演じている遠藤梓葉と素の遠藤梓葉の差が見えてきて面白いと思わないかい?
名前:東条刹那
年齢:15歳(高校一年生)
髪色:金色
髪型:アップ
アイカラー:藍
得意魔法:不明
使い魔:蛇
花魁を思わせる肩のはだけた青の和装。腰より下は動きやすいように深いスリットが入っていて、靴はいかつめのブーツを着用しているね。
遠藤梓葉の懐刀その一といったところかな。武蒼衆では年長者で、梓葉君に付いていくスタンスだけど精神面では逆に梓葉君が頼りにしているところも大きいだろう。
家が道場らしい。面白いのは生徒に教える剣術の他に、刹那君だけに教える一子相伝の特別な剣術が彼女の家に伝わっていた所だろう。
そしてそれは明らかにただの人間を相手に想定して編み出された術ではない。これがどういう意味か分かるかな?
恐らく彼女の家は元々退魔師の家系なのか、或いは彼女の古い先祖に魔法少女がいた可能性がある。
そう考えれば彼女の強さにも説明がつく。いや、彼女の強さは実のところかなりトンでるんだよ。
戦闘技術はサラ・クレシェンドと同格か、場合によってはそれ以上。無拍子を習得してる女子高生ははっきり言ってまともじゃあない。
行動は基本的に斬るの一点のみ。攻撃は斬る、防御も斬る、何かあったら斬る。君の斬撃版みたいな魔法少女なんだよ、彼女は。
一応防御魔法は使えるらしいけど、基本は全部斬撃頼り。他の魔法を使っているところを私でさえ見たことがない。
そしてそれで他の魔法少女と渡り合える。それどころか相手が接近戦を仕掛けてきたらまず圧倒する。ちなみに身体能力は当然強化されているけど、他に比べて飛び抜けているわけじゃあない。
武蒼衆が複数勢力相手に押し負けなかった理由の一つが彼女だ。そう言ってもいいぐらいには、刹那君の存在は異質と言っていいだろう。
どうしてか常に右目を閉じていて、私も開いたところを見たことがない。防御魔法以外も恐らくは使える筈だから、何かしら奥の手を隠しているのは間違いないだろう。
性格に関しては梓葉君以上に生真面目。なにせやりたくもない剣術を極めてしまうぐらいだからね。
まあそれが原因で一時期破茶滅茶に荒れていたようだけれど、その間にも剣術をやらされたくない一心で影で勉強を重ね、彼女の街でもトップクラスの私立校に特待生として入学している。
実際にテストをした訳ではないから正確な事は言えないけれど、恐らく現在この領域にいる魔法少女の中で一番学力高いのは刹那君なんじゃないかな。
才能、ではないね。勿論本人の素質もあるけれど、それ以上に彼女は努力の人なんだよ。
私がこれだけ褒めるのも珍しいけど、彼女は大したものだよ。ほんとにね。
名前:西條あい
年齢:13歳(中学一年生)
髪色:黒
髪型:マッシュボブ
アイカラー:紫
得意魔法:
使い魔:蛇
ミニスカ風和服っていうのかな。梓葉君のような厳つさもなく、刹那君のような華やかさもないけれど、可愛らしくまとめているね。
遠藤梓葉の懐刀その二。刹那君が努力型だとすれば彼女は完全な才能型の魔法少女だね。
サラ君が彼女を腹黒ガンマンと呼んでいたけれど、あのあだ名は実に彼女のことをよく捉えたあだ名だと思う。
表面上こそ可愛く柔らかな女の子ではあるけれど、実際は刹那君と同じぐらい武闘派というか、どんな相手だろうと嬲ることしか考えてないんじゃないかな。
梓葉君の下についた後は落ち着いているようだけれど、荒れている刹那君相手に殺し合い寸前の殴り合いを仕掛けるような人間だし。
目立った発言とかしないけれど、クラスで一番目立つグループにするりと入り込んで悠々自適に過ごしていくタイプだね。梓葉君がいなければ。
さて、人格についてはサラ君と同レベルでアレな彼女だけれど、戦闘に関して言えばこれまた化物じみている。
戦闘技術ははっきり言って高い。拳銃だけならばサラ君より上なのかな。サラ君と直接戦った時は、私の目から見ても同等といった所だったけれど。
射撃に関するスキルはずば抜けて高い。滅多なことがない限り絶対に外さないし、クイックドロー、早撃ちに関して言えばサラ君よりも高い技術を持っている。
本人としても射撃にはプライドがあるらしく、銃撃だけで倒せない相手には不満を募らせているみたいだね。
そして魔法。一番多用しているのは
発砲直後に弾丸を二十一個に複製させる魔法なんだけれど、単純に二十一個弾丸を増やすだけなら大した魔法じゃあない。彼女の凄いところは、二十一個同時に狙いを定めて全弾命中させる所だ。
魔法に頼り切るのは好きじゃない職人気質の彼女だが、一度に撃てる弾丸を増やすだけのこの魔法はむしろ技術がなければ使いこなせないからと積極的に多用しているみたいだ。
他にも弾丸の性質を変化させる魔法も使えるようだが、これは彼女の技術ではないから使いたくないらしい。とはいえ場合によっては意地を曲げる程度の柔軟さも持ち合わせている。
まあ凄い機嫌悪くなるけどね。
刹那君が常に右目を閉じているのに対し、彼女は常に左目を閉じている。刹那君同様奥の手に関係あるんだろうけれど、どうせ彼女のことだからエゲツないナニカに違いない。
一応予想される案は幾つかあるけれど、どれだろうが確実に危険とだけ言っておこう。
性格に関してはそうだな、強かと言っておこうか。
戦いに関してはかなり才能頼り、サラ・クレシェンドに親しいタイプとも言える。
刹那君との殴り合いを演じた後に魔法少女になってから銃を使い始め、それをサラ君と同等に扱える程だから、天才的であることは疑う余地もないだろう。
勉強なんかもやらなくてもある程度できるタイプらしく、どんな場所でもそれなりに立ち回れる人間だね。
元々は悠理君と仲が良かったらしいけど、その関係については私も良くは知らないな。
まあ引き抜かれたのだとしたら、悠理君はよく思っていないだろうね。
名前:
年齢:12歳(中学一年生)
髪色:栗色
髪型:ショートカット
アイカラー:黒
得意魔法:
金属バットを持ってる子。和装に動きやすいようショートパンツを着ている。梓葉より小柄。
舎弟その一。父が龍藤の幹部で、その繋がりで幼少より梓葉とは仲がいい。
切った張ったに慣れており、肝が座っているため真っ先に突っ込んでいく事が多い自称突撃体長。
ただし懐刀の二人が半分戦闘狂に足を突っ込んでいる為、一番槍になれたことは一度たりともない。
ショートカットは梓葉君リスペクトかな。
名前:
年齢:12歳(中学一年生)
髪色:黒
髪型:ストレートロング
アイカラー:茶
得意魔法:
刀を持っている子。着流しを着こなすスレンダー女子。中一にしては非常に身長が高い。
舎弟その二。クールな中学1年生。刹那の弟子であり、普段は彼女に修行をつけてもらっているらしい。
普通の小学生だったが不審者に襲われているところを刹那に助けてもらい、あまりの格好良さに弟子入りしたんだってさ。
結とは幼馴染だが、香は魔法少女になってから知り合った。最初は仲が悪かったが、今は一緒に昼ごはんを食べる仲。
五人の中だと割と冷静になろうと頑張っているけれど、まだ場数が足りないみたいだね。
名前:
年齢:12歳(中学一年生)
髪色:紺
髪型:おさげ
アイカラー:橙
得意魔法:|
人形遣いの子。動くことはあまり想定していないため振り袖を着ていたが、柳生まなに思い切りやられたためデザインを弄ろうか悩んでいるみたいだね。
舎弟その三。無口な中学1年生。図書委員。本を読むのが好き。 和の幼馴染で、その流れで魔法少女になる。
人形を作り操作するレア魔法の使い手で、武蒼衆の戦力規模を大きく拡大しているのは彼女の功績と言ってもいいだろう。
武蒼兵っていう名前の僧兵を象った人形を量産しているけれど、個人的趣味としては西洋人形とかも作りたいというのが悩みらしい。流石に場違いなのが分かっているようで今のところはやらないみたいだけど。
魔法が裏目に出て、天拳一派戦では柳生まなに真っ先に狙われてしまった。
レアな魔法を持っているものの本物の普通な少女で、よく馴染めているなと感心するね。
名前:
年齢:14歳(中学二年生)
髪色:金
髪型:外ハネミディアム
アイカラー:錆色
得意魔法:
鉄パイプを持っていた子。片方がはだけた和装にサラシと侠客風な戦闘装束。
舎弟その四。ヤンキー風な中学二年生。ギザ歯のヤンキーで、梓葉に絡んだらぶっ飛ばされて最終的に仲間になった。
先程の三人とは学年も違い、幼馴染という訳でもないが、梓葉君に気に入られて魔法少女になったらしい。
梓葉君に喧嘩を売るだけの度胸はあるから、香君と同じく突撃体長として前線を張ろうとしている。結果はまあ香君と一緒なんだけど。
彼女の場合は硬度なんかを付加することが多いみたいだ。使い方としては
名前:
年齢:15歳(高校一年生)
髪色:臙脂
髪型:ポニーテール
アイカラー:錆色
得意魔法:
結君の横にいた子。戦うことを想定してちゃんと袴を着ている。刹那君がたまに羨ましそうに見ているね。
舎弟その五。というよりかは御意見番かな。実は梓葉君に次ぐ古参の一人で、武蒼衆結成時にもひっそりと一緒にいたんだよね。
刹那君とも同級生で、気が向いたらつるむことも珍しくないらしい。同年代だから話しやすいんだろうね。
魔法の
性能としては基本的に平凡なものばかりだが、時間と魔力をかければ特殊な効果を持つ武器を創ることもできるようだね。そういうのが好きな子があまりいないからやっていないみたいだけど。
うん、多いね。流石は最大規模の勢力だ。後はストームに、ルミナスに……まあ彼女達は後でもいいかな。
この領域でなにかしたいのであれば、まず真っ先に武蒼衆と関わる事になる。協力するにせよ、対立するにせよね。
仲良くしておいて損はないんじゃないかな。え、もう遊ぶ約束をしている? ……随分と手が早いね、ちょっと驚いたよ。
まあ仲良くやる分にはいいんじゃないかな。あとの二勢力、特にストームなんて厄介極まりない集団だけれど、その時がきたら考えるといい。
いや、案外もうすぐ動き始めるんじゃないかな。私に被害がないことを願うよ。個人的にはまだ動きたくないからね。
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